日本人が日本人ために作った『やさしいアイアン』

ステルスグローレは、テーラーメイドが日本のゴルファー向けに展開しているブランド。ドライバーはステルスシリーズ同様、フェースにカーボンを使用したことで大きな注目を集めていますが、その他のジャンルのクラブも抜かりなくしっかり作りこまれています。

もともとテーラーメイドは、独自の技術を多く持つメーカーです。

そういった独自のテクノロジーを、日本人ゴルファーが求める性能に合わせて設計しているのが、ステルスグローレというブランドなのです。今回はステルスグローレ アイアンをチェックしていきます。

ステルスグローレ アイアンは、総重量は軽めに仕上げられ、パワーがなくても楽に振り切れます。ロフト角は7番で27度という設定なので、かなり飛距離を意識しているのが伺い知れますね。ヘッドは低重心化が図られ、ロフトを立ててもしっかりと高さを出せるように設計されています。

トゥ側のボディを削り、余剰重量を生み出す「トゥラップテクノロジー」や「キャップバックデザイン」、フェース下部の反発性能を高める「貫通型スピードポケット」などのテーラーメイド独自のテクノロジーもしっかりと搭載されています。

飛距離、ミスへの強さ、直進性を追求したモデルです。

試打感:打点がバラついても安定して飛んでくれる

形状は、当たり負けしなさそうな、剛性感のある部分とスッキリした部分が同居する、独特の形状。シェイプ自体は端正に仕上げられていて、さすがは”顔”にうるさい日本のゴルファーに向けたモデルです。

フェースには、ボール初速を追求するためクロムモリブデン鋼を採用。打感はややソリッドな感触ではあるのですが、余計な振動を抑え、柔らかさの感じられる感触に仕上がっています。

肝心の弾道はというと、ヘッドスピードがドライバーで35m/sぐらいの方でも楽に上がり、オートマチックにキャリーを出してくれます。少々芯を外してもボールはバラつきにくく、安定感はとても高いです。

そのぶん操作性というか、コントロール性はあまりなく、結構大げさにボールを曲げようとしてようやく軽いドロー、フェードになるくらい。

直進性を重視するゴルファーにとっては、非常にやさしいと感じるアイアンだと思います。

最適ゴルファー:パワーに自信のない方が自信を持てるアイアン

ステルスグローレ アイアンをオススメしたいのは、ドライバー同様、ヘッドスピードをあまり高められない方です。

ヘッドスピードがそれほどなくても高さが出やすい点が、安定したゴルフをしやすくしてくれます。それでいて飛距離性能も高いので、日本のゴルファーをしっかり満足させてくれるはずです。

ある程度ヘッドスピードがある方が打ってももちろんやさしく、飛距離も出しやすいモデルではあるのですが、軽量であるために、打点が安定しにくく、タテの距離のバラつきが少し出てしまうかもしれません。

選べるシャフトも軽量のモデルが多いため、ある程度(ヘッドスピード40m/s以上)振れる方は、ワールドワイドモデルのステルスアイアンがおすすめです。

■オグさん(小倉勇人・おぐら はやと)
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。


クラブフィッターでクラフトマン・小倉勇人の試打レポート

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