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『WHITE HOT VERSA』 は白黒のストライブの内部を最先端にして”寄る、入る”パターに!

オデッセイの『WHITE HOT VERSA パター』をコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証する!

2023/02/17 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

WHITE HOT VERSA パター

WHITE HOT VERSA パターのオススメの2本をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。

撮影/篠原嗣典

懐かしく見える『WHITE HOT VERSA』 は、非常に革新的なパターなのだ!

WHITE HOT VERSA パター

オデッセイは、2023年2月3日に『WHITE HOT VERSA パター』を発売した。

『ONE』『DOUBLE WIDE』『THREE T』『SEVEN』『TWELVE』の5つのヘッドとネックの種類、シャフトの選択で、16種類のラインアップになる。

『VERSA』は2013年に登場した、白と黒が交互に配置されたデザインのパターだ。方向性を合わせやすく、ストロークに集中できるパターとして人気になり、色々な種類のパターが登場してきた。

新しく開発された『WHITE HOT VERSA パター』は、伝統でもある「ホワイト・ホット フェース」と融合させた懐かしさいっぱいのパターだと思ってしまうゴルファーもいるようだ。『VARSA』のデザインは目立つので、余計にそう感じてしまうのかもしれない。

しかし、5つのヘッド全てが過去の物とは全く違うのである。完全な前重心のパターになっているのだ。パターのトレンドの1つだと思われていた前重心のパターは2023年、完全にベーシックになった。今回のパターの5つのヘッドが、それを証明している。

更に観察すれば、『VERSA』のデザインも色々と進化しているのだ。白い部分の幅を広くすることで、フェース面の傾きがよりわかりやすくなったという。
パターヘッド別に徹底的に見直して、より効果が出るように進化させているのだ。

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『WHITE HOT VERSA TWELVE パター』は、定番になる宿命を背負ったパター

今回は2本のパターを試打した。最初に紹介する『WHITE HOT VERSA TWELVE パター』は、5つのヘッドの中で、唯一の新作ヘッドだ。
大型マレットの形状なのに、ヘッドの大部分を軽い素材で作り内側を空洞にして、重量の大部分をフェースサイドに集めている。オデッセイの12番、という定番になる宿命を背負ったパターに期待するのは当たり前だろう。

白と黒のコトンラストも、他の4種類がフェースと平行なラインになっているのに、『WHITE HOT VERSA TWELVE パター』だけがフェースと垂直に並んでいる。いわゆる、サイトラインと同じ向きである。

さて、ではいよいよコースで打っていこう

試打スペックは、ネックはダブルベント、STROKE LABシャフト装着モデル、34インチ。グリーンは、10フィートだった。

● 打音:音量は大きすぎず、小さすぎずちょうど良く、硬質な音質で気持ちが良い。

● 打ち応え:弾き感がしっかりしている。ヘッドの座りが良く、方向性も合わせやすいが、ネックのベントがあまり好みではなく、ネックによって、感じが形が違うと思われる。フェースの向きに、きれいにボールは打ち出される。

● 距離感:しっかり目に打たないと、タッチが出づらい。押すようなストロークは、下りの速いラインなどで使えるかもしれないが、長距離や、中間距離のパットでは合わせるのがむずかしい。

ミスヒットには強い。前重心のパターは敏感で、ミスヒットに弱いというイメージを持っているゴルファーがいるが、大型ヘッド特有のミスヒットしたときに、後ろから押してくるようなお助け感覚がある。そのやさしさは、大きなプラスポイントだ。

実際にラウンドで使用してみて、タッチが合うことが第一印象だった。「スパイダー」を使っていたことがあるので、それと比較した。使い勝手はかなり似ていて、ネックの好みで、特にショートパットは結果が変わると感じた。

前重心の敏感さも感じるが、ダブルベントのネックだと最も薄まっているように思った。ただ、総合的に感じたのは、悪くないぞ、ということだった。

こんなゴルファーにおすすめ!

テークバックの引きやすさとか、しっかり目に打ちながらもタッチを合わせやすい部分は、最先端のパターを使っているゴルファーにおすすめできる。練習なしで実戦投入しても、すぐに使えるようになるはずだ。

新しいヘッドは、オデッセイの12番目の定番になり、今後他のブランドも『TWELVE』はラインアップされる。『WHITE HOT VERSA TWELVE パター』は、未知の自分を引き出してくれるパターだと思った。

長い目で見たときに、平均的にパットが良くなっていくパターだと思う。つまり、好不調の波にあまり影響されない予感があるのだ。

サイトラインがあるパターだと安心するゴルファーにも、使ってみて欲しい。

『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』 は、アンサー型の新しい機能を教えてくれる!

WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター,グリーン

『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』は、いわゆる幅があるアンサーヘッドだ。近年、新しいブランドのパターのラインアップにもこの形状のヘッドが入っているので、最も新しいスタンダードになっているのだと思う。

フェースと並行してブレードは黒、中央が白、後方が黒になっている。中央は重量が少なく、左右に重量配分されているアンサー型である。

幅が2倍だから「DOUBLE WIDE」という名称なので、安定感は抜群であり、前重心のパターとしてこのヘッド形状は相性が良いので、試打をすることにしたのだ。

さて、ではいよいよコースで打っていこう

『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』の試打スペックは、ネックはダブルベント(このモデルは、ダブルベントのネックのみ)、STROKE LABシャフト装着モデル、34インチ。グリーンは、10フィートだった。

まず構えやすさであるが、僕はサイトラインよりフェースの向きと方向がリンクするタイプなので、黒と白のコントラストが狙いやすく感じて、すこぶる良いと感じた。

打ってみてわかるのは、打音や打ち応えは『WHITE HOT VERSA TWELVE パター』とほぼ同じ、ということだった。同じブランドなので似ていることは多々あるけれど、驚くほど似ていたのでビックリした。僕は硬質な打音がするパターが好きなので、気持ち良く打つことができた。

ツアーレベルで速いグリーンが当たり前になっている今、トッププレーヤーがしっかり打ってもタッチが合うように、転がりすぎないパターを求める傾向がある。それが、『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』にも反映されいる。

しっかり目に打たないとタッチが合いにくいが、打ってもちゃんと敏感に反応してくれるので、理屈なしで扱いやすいパターに仕上がっていると思った。

もし、『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』にショートネックのバージョンがあったら、購入を検討する1本になると思った。出来が良かったのと、自分の自信や調子が良い意味で結果に出るパターだと感じたからだ。

こんなゴルファーにおすすめ!

『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』は、入り出したら止まらないような、打ち手の感性とリンクする感覚があるパターだ。やさしく、構えやすく、狙いやすいパターが欲しくて、四角形の形状が好きなゴルファーおすすめである。

パターは実際に打ってみなければ、それもパターマットではなく、本番のラウンドをしながら使ってみなければわからない傾向がある。だからインプレッションに意味がない、という考え方もある。逆にいえば、本番のラウンドで使うことで見えてくるもの、わかることもあるのだと、この10年で僕は学んだ。

マットで打つとイマイチなのに、本番のグリーンで実力を発揮するタイプのパターが、ツアーでも優勝パターになったり、売れて名器と扱われたりするようになる現実を見てきた。

『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』は、そういう意味で非常に強い個性があるので、多くのゴルファーが無条件に良い結果を生むパターではないかもしれない。

向上心がある初級者にもスタンダードを学ぶパターとしてもおすすめしたいし、色々打ってみたけれど成果が出ない、というゴルファーにも手にして欲しいと願うのだ。

手に取ればわかる!『WHITE HOT VERSA パター』

このギアコラムを読んだゴルファーこそ、チャンスだと思って手に取って欲しい。

素振りをするだけでも前重心のパター独特の挙動が、自分のパッティングにプラスに働く感覚がわかるはずだから。その新しさこそが、『WHITE HOT VERSA パター』の最大の特徴なのだ。

過去に『VARSA』を使ったことがない、というゴルファーほど打ってみて欲しいのが、『WHITE HOT VERSA DOUBLE WIDE パター』である。

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篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


コースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証
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