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二代目は話題性ではなく、先進性と機能で勝負しているステルス2 プラス ドライバーが大好き!

飛ぶのは当たり前、やさしさの先を見せるというステルス2 プラス ドライバーをロマン派ゴルフ作家が検証!コースに持ち込んで打ってみた!

2023/02/15 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

ステルス2 プラス ドライバー

ステルス2 プラス ドライバーは、どんなゴルファーのためのドライバーなの?コースに持ち込んで、その真相をレポートする。

撮影/篠原嗣典

カーボンヘッドの限界突破をするために生まれたステルス2 プラス ドライバー!

ステルス2 プラス ドライバー

テーラーメイドは、2023年2月17日に『ステルス2 プラス ドライバー』を発売する。

『ステルス2』のドライバーは3種類のラインアップである。

(1)『ステルス2 プラス ドライバー』
(2)『ステルス2 ドライバー』
(3)『ステルス2 HD ドライバー』

ツアープロから、一般的なゴルファーまで使えるというわかりやすいラインアップだ。今回は(1)『ステルス2 プラス ドライバー』を取り上げる。

『ステルス2 プラス ドライバー』のコピーは“どこまでも遠くへ、どこまでもやさしく”

テーラーメイドのドライバーは『プラス』という場合、基本はツアーモデルでフラッグシップモデルという位置付けになる。しかし、コピーを見ると「お前もか?」という感じで、トレンドのように繰り返されるやさしい進化をしているようだ。
とはいえ、テーラーメイドといえば、飛んでナンボ。“どこまでも遠くへ”というコピーに期待たくはなる。

そして、オールカーボンヘッドのドライバーの目玉は、フェースがカーボン素材であること。
初代の『ステルス』は新時代の幕開けだった。それから早一年。2代目の『ステルス』の第一のテクノロジーは、進化した「60層カーボンツイストフェース」だ。ミスヒット時のボール初速の低下を抑えて、安定性と再現性を高めているという。

新たに「カーボンソール」、「特殊強化カーボンコンポジットリング」を採用して、ヘッドに使用しているカーボン容量をアップさせた。そして余剰重量の重量配分を最適化したことで、さらに再現性が高くなったらしい。

また、『ステルス2 プラス ドライバー』は、ヘッド後方に約15gのスチールウェイトがあり、フェース寄りに左右に重心位置を調整できる「15gスライディングウェイトシステム」を搭載したことで、プレーヤーごとに弾道の調整が可能になっている。

打音についても、上質なサウンドになるように徹底的に追求して、完成したという。

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『ステルス2 プラス ドライバー』をコースで打っていこう

ドライバーで何代も続いたブランドを観察すると、奇数の代が良かったり、偶数の代が明確に進化したりすることがよくある。
前モデルはカーボンドライバー時代の先駆けであり、それなりの機能は持っていたが、僕は壮大な予告編だと感じた。カーボンでなければできないことが明確に感じ取れなかったからだ。
『ステルス2 プラス ドライバー』には、偶数代が良いということ証明する最初のドライバーという期待をしてしまう。

そんな『ステルス2 プラス ドライバー』は、テーラーメイドの契約選手が使用するツアードライバーの筆頭でもある。ツアードライバーとしてどうなのか?どのくらいのレベルゴルファーまでなら使用できるのか?そういう部分に注目して、試打ラウンドに挑んだ。

今回試打した『ステルス2 プラス ドライバー』は、ロフト10.5度、シャフトは純正の「Diamana TM50 ('23)」のSフレックスである。
ボールは、ボールとクラブの影響を混同しないために使い慣れている『TOUR B X』を使用した。

ステルス2 プラス ドライバーはスコアを良くするための秘密兵器になるかもしれない!

ステルス2 プラス ドライバー

『ステルス2 プラス ドライバー』は、赤いカーボンフェースがより赤くなって、アドレスビューでも目立つようになった。フェースとヘッドフォルムの位置関係に独特の癖があるが、このドライバーもそれは健在である。

テーラーメイドのドライバーに“ハマる”人が多いのは、この癖が自分の中でスタンダードになってしまうからだと推測される。

まずは、『ステルス2 プラス ドライバー』の試打したインプレションのサマリーを紹介する。

● 打音・打感:打音の音量はちょうど良い大きさ。音質はパシッという濡れた鞭系の音で、残響が美しい。打ち応えは、フェースの乗り感があって、しっかりしているが、手応えは鈍感。

● 弾道:高めの中弾道。基本はストレートに飛び、小さな曲げには敏感。大きくは曲げにくい。

● 飛距離:平均飛距離は220ヤード。最長飛距離ホールは240ヤード。

『ステルス2 プラス ドライバー』は、トップレベルに飛ぶドライバーだ。しかし、試打ラウンドを通して目立ったのは、コピー通りの“やさしさ”だった。

ストレートに飛ぶ性能は、過去のテーラーメイドのドライバーの中でも1番だと感じたし、ミスヒットしたときの距離のロスの少なさもかなり高いレベルである。

テーラーメイドのドライバーに慣れている場合は、自然にアドレスでそうなるのだと思うが、『ステルス2 プラス ドライバー』の場合は、ヒール寄りにボールをセットするというか、少し近く立つというか、ちょっとしたコツが必要になる。それをクリアすれば、芯に当てるのに苦労はしない。

試打ラウンド中、『ステルス2 プラス ドライバー』でフェアウェイを外したのは1度だけだった。狙い通りの位置にピタッと打てるのは、安心できる。当然だがスコアの安定、スコアアップにも貢献する。

左に行きにくくチューニングされているところは、ツアードライバーらしく好感を持った。

最近のテーラーメイドのドライバーは、強い契約選手の持ち球がフェードだったせいか、フェードが飛ぶ傾向があった。しかし『ステルス2 プラス ドライバー』は、久しぶりに、右に打ち出して軽く戻ってくるようなドローが無意識に打てて、かつ、飛距離も出ることに驚いた。

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こんなゴルファーにおすすめ!

『ステルス2 プラス ドライバー』は、素直に良いドライバーである。飛距離性能に関しては、今春の新モデルドライバーを置き去りにするということは、残念ながらない。ゴルファーによるが、別のドライバーがハッキリわかるほど飛ぶというシーンもあると思う。

しかし方向性とミスヒットの許容性の2点では、トップ争いができると感じた。飛距離も大事だが、結果としてドライバーは総合力が優れていなければ、大叩きのリスクから逃れられなかったり、安定して良いスコアを出し続けることがむずかしいのだ。

そして、これはちょっと予想外だったが、僕のヘッドスピード40m/sでも、10.5度のロフトと使用したシャフトであれば余裕を持って機能を引き出せると感じた。テーラーメイドの『プラス』ドライバーは、案外とハードで苦労するという印象があったからだ。ハードヒッターの場合は、別の純正シャフトもあるので、そちらを使うのが良いと思う。

色々な球種を打つというゴルファーよりも、同じボールをオートマチックに打ちたいゴルファーに『ステルス2 プラス ドライバー』はオススメである。
良いスコアで安定させて、より良いスコアを目指すためのドライバーは、やさしくて総合力で勝負ができるドライバーということになる。『ステルス2 プラス ドライバー』はまさに、そういう1本だ。

久しぶりテーラーメイドのドライバーを使ってみても良いかなぁ、と思わせた。派手ではないけれど、確実に自分を幸せにしてくれるという魅力に溢れているドライバーであった。




篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


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