『マッスルバック』が欲しい!けど難易度高いでしょ…って思ったら意外と打てた!チャレンジしてみる価値あり
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第97回
マッスルバックを使ってみたいという気持ち、とてもわかります。でも、かなり難易度高いイメージを持たれている方も多いはず。実際はどうなのか?ゴルフライターのT島氏が、大蔵ゴルフスタジオの金子フィッターに切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
1番、2番アイアンってどうなの?
T島 この動画みた?DP World TourのSNSで見つけたんだけど
金子 DP World Tourというとヨーロピアンツアー?川村昌弘プロが1番アイアンを打つ動画ですね。そういえば、T島さんのYouTubeチャンネルでその話していましたね。
T島 この1番アイアン、30年ぐらい前に発売された「ミズノプロMP-29」なんだよね。
金子 MP-29ですか、確かタイガー・ウッズがデビューした時に使っていましたよね。中嶋常幸プロの「 TN-87」のUS版といわれているクラブ。
T島 さすが詳しいね。MP-29って、ソールがペラッペラの耳かきみたいなコンパクトなヘッドで、7番アイアンでも苦労したのに1番を今使うなんて面白いよね。
金子 この動画、地面から打ってますよね。美しい弾道ですね!
T島 ティショットや地面からも多用しているらしいよ。低弾道が自然に打てるのがいいらしい。キャリーは200ヤードくらいで、あとは転がればいいイメージだそうです。
金子 ヨーロピアンツアーのコースって、米ツアーと違って開催される国によって違いますよね。全英オープンは、風との戦いという印象が強いですし。低い球が必要なんですね。
T島 マニアックな友達に、「ねぇねぇ、1番持っていない?」なんて聞いてたら、1番はなかったけど2番アイアンはありました。
金子 打てましたか?
T島 全然。私が打つとキャリー150ヤードくらいですね。それで、ヘッドスピード50m/sを超えるゴルフスイング物理学の小澤康祐さんに打ってもらったの。最近飛距離が伸びて、刻みたい時はできるだけ低い球が打ちたいといってたので。それで打ってもらって動画にしたんだけど、かなり気に入ってました!
金子 3番でも難しいのに、1番、2番となるとかなり難易度アップですよね。
T島 まあそこは、技術とヘッドスピードで解決するんでしょう。気に入ったみたいなので、ブリヂストンのUSモデル「J33B」という、20年くらい前のモデルも打ってもらったんだけど、予想以上に難しいと…。
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マッスルバックアイアン、使いこなすには?
金子 T島さんのブログと動画を見ました。
T島 やっぱり飛ばない。確かにロフト角は7番で36度なので、今どきアイアンの8番と9番アイアンの間ぐらいかな。でもロフトだけじゃないんだよね!
金子 ってことは、重心位置ですか?
T島 そう。ネックがとっても長くて、高重心!ハンドファーストに打たないと芯に当たらない感じ(下の写真を見せる)。
金子 ネックの長さを比較すると、他のアイアンよりかなり長いですね。
T島 まあこのモデルは特別みたいだけど…。で、今どきのマッスルバックを打ってみたら、振りやすいしボールも上がるし飛ぶわけですよ!
金子 やっぱり進化しているのですね。
T島 軟鉄鍛造のマッスルバックって、進化のしようがないと思っていたけど、30年前、20年前と比較すると、こんなに違うんだって思いました。
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