「今時の若者は〜」=「羨ましいよね」の訳?皆違って皆良い!ゴルファーにもジェネレーションギャップがあるから面白いのだ
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第69回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
写真提供/篠原嗣典
年の差や性差、あらゆる差を乗り越えてゴルフが楽しめることに拍手を!
「曾孫と一緒にゴルフができるまでは、ゴルフは引退できないね」
来年80歳になる大先輩の宣言に、その場にいた後輩一同で拍手しました。その先輩は数年前に、念願だった親子孫三代参加のミニコンペをやって大喜びしていましたが、曾孫が生まれたことで新たな目標ができたようです。
“ゴルフは学べば学ぶほど、学ぶことが増えていく”という名言を思いだしました。ゴルフは極める気持ちを失わない限り、どこまでも高く、そして深いのです。
「祖父と祖母と一緒にゴルフをして、二人がこんなふうに笑ったり悔しがったりするんだって初めて知ったんです」
ゴルフ歴1年の20代女子ゴルファーから、祖父母と一緒にゴルフをしたときの話を聞きました。彼女の祖父母は、孫がゴルフを始めるならといろいろな援助をしてくれたそうです。
おじいちゃんとおばあちゃん孝行になって、かつ、心の距離も縮まるところは、ゴルフの素晴らしさです。
ゴルフ的な価値観ではジェネレーションギャップがあることも?
年の差を乗り越えて一緒にゴルフを楽しむことができても、価値観のギャップはあるよね?と聞かれることがあります。
「ゴルフボールが高いことに驚いた」という感想は、ゴルフ初心者のあるある話です。1回しか打たずに池や谷底に消えてしまう可能性があるのに、1個数百円。ゴルフ歴と共に麻痺して感じにくくなりますが、冷静に考えれば1個数百円という値段は異常です。
1個のボールの原価は数十円。宣伝費と開発費が価格の半分以上で、あとは製造費という内訳は以前、ボールメーカーに取材して知っているので説明するのはやぶさかではないのですが、納得できるような説得力はありません。
ゴルフクラブも同じです。「1本10万円もするドライバーなんて、一生無理っす」と若いゴルファーが決意するように言っていました。10年後ぐらいに彼のキャディバッグを確認したいと思います。最初は誰も高いと思うのですが、慣れていくうちにその価値がわかってくることも多いのです。
平成になってゴルフ業界に市民権を得た感のある中古ショップですが、オールドゴルファーの中にも、中古のクラブを割安で買うのが自分のスタイルで、新品のクラブは買わないと決めているケースがかなりの割合であるようです。
中古アイアン市場に名作が豊富に出回る2023年は、絶好の”アイアン買い替え年”です!
中古ゴルフクラブ業界に携わって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識など...
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