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「今時の若者は〜」=「羨ましいよね」の訳?皆違って皆良い!ゴルファーにもジェネレーションギャップがあるから面白いのだ

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第69回

2023/05/16 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

令和の時代でもゴルフクラブの価値は変わらない

ゴルフクラブは、頑丈で丈夫です。昭和の時代には、クラブはあまり買い替えるものではありませんでした。メーカーも今のように2年サイクルとかではなく、売れているものであれば10年以上、メインアイテムとして売り続けているクラブも多かったのです。

流通量が少ないので、1つでたくさんの利益を出さなければ成り立たないので、ゴルフクラブは高額でした。ちなみに令和の時代でも、ゴルフクラブの流通量はそんなに増えてはいないので、少し下がっただけで高額なままなのです。

「ゴルフコースが遠すぎることが、若いゴルファーがゴルフをやめる原因になる」と予言している人がいます。これも複数の若者ゴルファーに確認してみましたが、「小旅行みたいで楽しいから苦にならない」「近くてもプレー代が高いコースに行くのはもったいない」という声が多数派でした。

これは、気心知れた仲間と一緒にやる趣味としてゴルフを始めた若いゴルファーの特徴かもしれません。仕事絡みが未だにあるオールドゴルファーのほうが、近いほうがいいと考える傾向があるようです。

今時の若者は…という常套句は、ゴルフでも使うから面白い!

そもそも趣味として純粋に楽しむゴルフと、仕事絡みの処世術としてのゴルフは、いろいろな違いがあります。
個人的に思うのは…

● 趣味としてのゴルフ:多様性に順応しているように感じる
● 処世術としてのゴルフ:柔軟に対応するよりは、決まりを遵守することのほうが簡単だという考え方が根底にあるように思われる

工夫次第で、小学校に上がる前の子供もゴルフができるようになりました。昭和の頃は、小さな子供用のクラブはフルオーダーで作るしかありませんでしたが、現在は普通に流通しています。

体力的に18ホール歩けなくなった老人は以前、ゴルフを引退する決断をしなければなりませんでした。でも乗用カートを上手に利用すれば、ボールを打てる限り続けられるようになったのも、今のゴルフならではです。

年の差70歳というゴルフができる可能性があることに、感謝するのが正解です。

ゴルフは違いを楽しむべし

遺跡に残されていた文字の中に「今時の若者は」という常套句が使われていたことがニュースになり、結局古今東西変わらないのだなと思ったことがあります。ゴルフでも同じです。僕が若手だった昭和の時代にも、上の世代の人から「今時の若者は」とよく言われました。それから時が流れて令和の現在、僕も「今時の若者は」を使っていますが、多くは「羨ましいよね」なのです。

令和の時代のゴルフは、この国のゴルフ史上最も多くの選択肢で溢れているからです。一番目立つのは、安くゴルフができることです。21世紀初頭と比べても、上手くやれば半分以下の費用で気軽にゴルフができます。

年齢差に変に敏感になって壁を作るのは、ゴルフでは長い目で見ればチャンスを潰すマイナスになります。こういう時代だから、いろいろな“差”があるゴルファーとクラブを交えるべきです。差を埋める必要はありません。違っていていいし、わかり合うことが目的ではないからです。
ゴルフは多様なハンディキャップを利用して、違いを楽しめる文化で作られています。




篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】

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