特性・重さ・硬さの3要素がベストにハマったら純正シャフトで問題ナシ!ただし、フェアウェイウッドやユーティリティが苦手な人はご注意を
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第100回
純正シャフトじゃダメなのか?カスタマイズは絶対必要なのか?今回はそんなトピックについて、ゴルフライターのT島氏が大蔵ゴルフスタジオの金子フィッターに切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
「TENSEI PROブルー1K」は癖がないってこと
T島 三菱ケミカルさんから新しいシャフトが発表されました。
市川 TENSEI PROブルー1Kですね。もう打ったんですか?
T島 全フレックス打ちましたよ。
市川 どうですか?そういえば、前のモデルをフェアウェイウッドに入れてましたよね?
T島 そうですね、TENSEIはアメリカの三菱ケミカル主導で開発され、販売されているシャフトなんですが、それを日本に導入しているという経緯があります。日本では今までオレンジ、ホワイトの2種類発売されていて、今回ブルーも発売されたという。
TENSEI Pro White 1Kを野村タケオが試打レビュー
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市川 アメリカではレッドもあって4色というか、4種類あるんですよね。
T島 そうですね。色ごとに特性が違うんですが、歴代のブルーはオレンジやホワイトの手元しなりではなく、全体がしなるシャフトですね。
市川 そうなんですね。
T島 全体がしなる中調子って感じかな。でも手元寄りにしなるポイントを感じたので、タイミングは取りやすかったです。癖のないシャフトですから、マッチする人は多いと思いますよ。六甲のおいしい水って感じです。
市川 癖がないってことですね(汗)。ということはフェアウェイウッドに入れても良さそうですね。
T島 フェアウェイウッドに入れている試打シャフトも用意されていましたが、いい感じでした。
市川 TENSEIといえばUS仕様という感じなのでフレックス的には気持ちしっかり目ですが、ブルーもそうですか?
T島 そうですね、そう感じました。先端が動くわけじゃないけれど、硬くしていないという感じ。上質な純正シャフトみたいな。
市川 なるほど、使える人が多そうという意味ではわかりやすい表現です。
T島 で、今日のテーマーは純正シャフトじゃダメなんですか?って話。
カスタマイズは絶対必要?純正シャフトじゃダメなの?
市川 ダメじゃないです。結果が良かったら純正シャフトでもいいんですよ!
T島 そうだよね。フィッティングスタジオの人が言うなら間違いない。
市川 コスト的にも安くすみますし、フィッティングしていても、純正シャフトが一番ですねというお客様もいらっしゃいます。
T島 基本的に、ヘッドの性能を活かすように作られている。そして幅広いゴルファーにマッチするように!というのが純正シャフトの開発コンセプトだと理解しています。
市川 そうですね。例えば、ピンのドライバーに装着される純正シャフトALTA J CBはカウンターウェイトになっていて、ヘッドの重さを感じにくくしています。
T島 あのシャフトはよくできているので、そのまま使う人が結構いますね。
市川 特性もありますが、もっと大切なのは重さと硬さですかね。
T島 特性、重さ、硬さの3つがベストにハマったら純正シャフトでも全然問題ナシ。
市川 純正シャフトは、しっかり考えられて設計されているんです。幅広いゴルファーにとって違和感のないシャフトを目指しているので、幅広いゴルファーにとってベターなシャフトになっています。
T島 だよね。ただ、特性はピッタリだけど、重さや硬さがピッタリじゃない、というケースも…。
市川 そうですね。全ゴルファーに3つの要素がピッタリ、という確率はどうしても低くなるでしょうから。だからこそフィッティングスタジオでは、ベストを目指します。
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