「ビトゥイーンの距離を打ちたいので、カットボールを打つ練習をしています」

LPGAツアー第2戦目の明治安田生命レディスヨコハマダイヤゴルフトーナメントを10位タイでフィニッシュした西村優菜。その際、「まだやり切れていない部分がある」と語っていた。

西村優菜「ショートアイアンやウェッジではバーディチャンスにつけられるものの、8番アイアンより上のクラブではそれができていないんです」

短いクラブでは縦距離をコントロールできるが、長いクラブでは微妙な距離感を調節できなかった。それを補うために、西村が取り組んでいたのがカットボールだった。

西村優菜「ボールを止めるためではなく、番手間の中途半端な距離を打つために必要なんです。カットにボールを打つことで、距離を少し落とせますからね」

7番アイアンでは大きいが、8番アインでは届かないという局面はよくある。それをボールに右回転をかけることで飛距離をコントロールするという考えだ。距離を打ち分けるバリエーションが増えれば、それだけピンそばにつけるチャンスも増える。

ダウンスイングでは下半身を回しながら両手を下ろしてくる

通常時と同じ振り幅のバックスイングでクラブを上げたら、下半身リードのダウンスイングを行い、左足に体重を移動していく。

このとき、下半身の回転が止まらないように注意。

下半身をしっかりと回転することで、インサイドにクラブを振り抜いても左サイドに引っかけることはなくなる。

ボールにスライス回転がかかり、通常のフルショットよりも飛距離を落とすことができる。

下半身が止まってしまうと、インパクトでクラブフェースが返り、ヒッカケが出る確率も高くなる。

ミスを防ぐために意識して練習したこと

ショートアイアンやウェッジでピンを狙うときは、振り幅を抑えることによって縦の距離を調節する。8番アイアンよりも大きなクラブを持ち、通常のフルショットではピンをオーバーするような状況を迎えた時は、カットボールを打つことで飛距離を抑えるという。

西村優菜「ただ、左サイドを怖がって、右への曲がりが薄いときがあるんです」

カットボールを打つには、アウトサイドインの軌道になる。インサイドに振り抜くだけに、万が一スライス回転がかからなければそのまま左サイドへ飛んで行くし、クラブフェースが閉じていたり、下半身が止まればヒッカケも出る。

それを警戒して、アウトサイドインの軌道が小さくなることで右への曲がりが弱くなると、思い通りの距離を打てない。それを防ぐために、「下半身がスムーズに動くことを意識した練習を重ねた」結果、上半身とのバランスも良くなってきたという。

ダウンスイングからインパクトにかけ、左股関節に体重を乗せながら下半身を回すことで、両手を思い切って振り下ろせるようになる。その結果、イメージどおりのカットボールが打てる。あとは精度を磨いていけば、米女子ツアーでも結果を残せるはずだ。

スイングを見てみよう

カットボールを打つ場合、ダウンスイングで両手とクラブが先行するのはNG。下半身を回すことからダウンスイングを行い、それにつられるように上体、腕、クラブヘッドが下りてくる。

インパクト後も腰の回転を止めず、最終的にヘソが目標の左を向くくらいまで回していく。下半身の動きと上体の動きのバランスが崩れないように気をつける。


進化する技術 私流トーナメントにおけるプロのコメントからテクニックを深掘り!

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