最少ストロークとなる24パットを記録した後藤未有の、ちょっと変わったストロークをマネてみる!
進化する技術「私流」トーナメントにおけるプロのコメントからテクニックを深掘り!VOL.10
18年の日本女子オープンで8位に入り、ローアマを獲得して一躍脚光を浴びた後藤未有。古江彩佳や西村優菜、吉田優利らが揃うミレニアム世代の1人でアマチュア時代から注目度が高かった。プロ転向2年目の昨年はメルセデスランキング37位に入り、初シードを獲得。プロ初優勝は21年のかねひで美やらびオープンで飾っているので、今季は念願のツアー初優勝を狙う。女子プロでは珍しいテンフィンガーグリップでクラブを握っている。
GOLF TODAY本誌 No.614/130〜131ページより
撮影/圓岡紀夫
取材トーナメント/ヤマハレディースオープン葛城
イラスト/庄司 猛
インパクト直後は左ヒジを抜きながらヘッドを上に上げると順回転がかかります
今年のフジサンケイクラシックの初日、4アンダーで首位タイに躍り出たのが、後藤未有だ。パット数はこの日最少ストロークとなる24パットを記録した。
その後藤はちょっと変わったストロークの持ち主だ。インパクト後、左ヒジを抜くように上げていくことにより、ヘッドも高く上がっている。
後藤未有「私はゴルフを始めたときからずっと同じパッティングスタイルです。ライジングパットと呼んでいますが、師匠である篠塚武久さんから教わりました」
聞けば、ボールに順回転を与えるには有効な打ち方らしい。
後藤未有「具体的な打ち方を説明しましょう。まず、ボールと目標を結んだラインに対してスクエアに構えたら、左足を下げてオープンスタンスに構えます。そうすることで、ラインをしっかり両目で見ることができます」
確かにラインを見やすいメリットはある。
後藤未有「次にヘッドを真っすぐ引いたら目標に向かって真っすぐ出します。ただし、インパクト後は左ヒジを抜く形でヘッドを高い位置に上げていきましょう」
フォローをあまり取らない打ち方だと、インパクトの強さでボールがコロがったり、コロがらなかったりで、距離感をつかみにくい。ところが、フォローをしっかり取ると、ボールに順回転がかかるので、ラインにも乗りやすく、距離感もつかみやすい。しかも、ボールが伸びるので、ショートすることも少なくなるというわけだ。
後藤未有のパター
普通のストロークではヘッドは高く上がらない。あくまでも左ヒジを抜こうとする動きがあってこそ、ヘッドの位置が勝手に上がっていく。
インパクトでパットを止めることでカップイン率が低い人はこの動きを身につけよう。
スイングを見てみよう
テークバックとダウンスイングでは、パターヘッドを真っすぐ動かそう
オープンスタンスで構えることにより、両目でラインを見ることができる。どこにボールを打ち出すのか明確なのでストロークに集中できる。テークバックではヘッドを真っすぐ引くがあまり大きくはとらない。ダウンスイングでも目標に向かってヘッドを真っすぐ出すだけ。
インパクト後は左ヒジを抜くつもりで上に上げる。同時にヘッドも高く上がるようになる。通常のストロークでは、最初にバックスピンがかかるが、この打ち方だと最初から順回転のコロがりになるので、ラインにも乗りやすく、距離感も合わせやすい。
インパクト後のヘッドの動きは?
インパクト後のヘッドがどのような動きをするのか見ていると、かなり高い位置にまで上がっている。ボールに対して最初から順回転がかかるため、コロがりがかなり良くなる。
カップの手前で止まりそうになっても、あとひとコロがりをしてくれるので、実際に試したい人も多いはず。フェース面が上を向いたままストロークするイメージを忘れないこと。
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