1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. 小物
  4. “調子”だけでシャフトを決めつけると「何これメッチャ好き!エースになるかも」というステキな出合いが遠ざかる

“調子”だけでシャフトを決めつけると「何これメッチャ好き!エースになるかも」というステキな出合いが遠ざかる

ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第107回

2023/07/23 ゴルフサプリ編集部 T島

ゴルフ場,ドライバー

シャフトの性能を決める要素の一つである"調子"には、いろいろな種類がありますよね。それなのに、宣伝文句や「自分に合ったシャフトは〇〇調子」などと先入観で決めつけてはいませんか?ゴルフライターのT島氏が、大蔵ゴルフスタジオの金子フィッターに切り込みます。

写真提供/大蔵ゴルフスタジオ

ちょっと苦手かも…と思ったら、予想を裏切られた

TRAVIL

T島 YouTube撮影お疲れ様。

金子 フジクラさんのTRAVIL、良かったですね!

T島 コレはハマりそう。フィッター金子氏もコレでしょう!

理想的な落下角でグリーンを狙って止められるという、フジクラのアイアン用新シャフト『TRAVIL』がスゴそう!

藤倉コンポジット株式会社は、PGAツアーで戦う選手のスピンコントロールや弾道の高さに加え、新たに落下角(Landing Angle)に...

あわせて読みたい

金子 そうですね、!コレは好きです!ところで、スピーダー NXの新しいヤツ打ちましたか?

T島 はい。スピーダー NX ブラックね!昨日メディア向けの試打会だったので打ちました。TRAVILも打ったけど。

金子 どうでしたNX ブラックは?

T島 先中調子というイメージで打ってみたんだけど…。

金子 正直、ちょっと苦手かも…なんてイメージがあります。

T島 しかし、予想を裏切り期待に応えるという…!

金子 えっ、なんと!?

T島 メッチャ好きかも。たぶんフィッター金子氏も好きかも?

金子 え~?TRAVILは絶対に、私もT島さんも好きだと思っていたけど。

T島 まあ、中元調子というだけで期待が高まるわけです。

金子 逆に先中調子といわれると、アレ、違うのかな?って感じになります。

T島 我々は一応、市販されているシャフトをかなり打ちまくってるし、この連載でも〇〇調子とか気にするな!なんて言っているわけですけど…。

金子 そうですよね。でも…なんとなく引っ張られちゃうんですよね。

T島 んでね、打ってみたんですけど、スピーダー NX史上一番好きかも!

金子 そうなんですか?

T島 はい。フジクラの歴代の中でもかなり好きです。ベンタス TR ブルーよりも…

金子 あれ?それは、T島さんのエースシャフトの一つじゃないですか!

T島 はい。なんだかんだいって、ベンタス TR ブルー 5Rを入れている時間が長かったわけです。

金子 ですよね!

今人気のシャフトの特徴

フィッター金子氏,TENSEI ブルー

T島 手元のしなり感があるので、全然先中調子な感じもしません。それでいてつかまりすぎないんだけど、スピン量は多めかな。製品リリースに“高弾道・高スピンモデル登場”って書いてあります。

金子 おっと!それいいですね。今はなんにでも低スピンというキーワードが付いてますけど、そのせいで最新ドライバーを買ったものの迷子になってしまう人が増えています。

T島 この連載で、「クラブを購入する前に、もう一度考えてほしいこと どんなに素晴らしいクラブを選んでも、エンジンは自分なのだ」にも書きましたけど。

クラブを購入する前にもう一度考えてほしいこと どんなに素晴らしいクラブを選んでも、エンジンは自分なのだ

クラブを購入にする際に、飛ぶとか曲がらないとか抽象的な理由に惑わされていませんか?どれだけ事前に調べてから買っても、...

あわせて読みたい

金子 そうですね。今人気のシャフトって、USTマミヤさんのThe アッタス V2とか、意外とスピンが入るシャフトが売れてます。

T島 ヘッド低スピン、シャフト低スピンだったらまあハードヒッターしか打てないよね。

金子 そうですね、イマドキのドライバーで“このドライバー吹ける!”なんていう人は、インパクトでフェースが開いているだけだったりしますから。

T島 高スピンと、宣伝文句で謳っているのが潔いです!

金子 なるほど(笑)。

T島 スピーダー NX ブラックですが、手元にしなるポイントがあるのでタイミングが取りやすく、先端から中に動く。「つかまる」「高弾道」「飛び」を実現しつつ先端部の曲げ強度を高めることで、インパクト時のヘッドの位置がわかりやすくなっています。

金子 …なんか、製品リリースっぽいですね。

T島 バレた(笑)。でも、ホントそんなシャフトなのです。

金子 そういえば、7月に発売された三菱ケミカルのTENSEIプロ ブルー 1Kもスピンが適度に入りますよね!

T島 そうだね、TENSEIというとオレンジ、ホワイト1Kと先端がしっかりして、低スピン弾道の打ちやすいシャフトでしたが、ブルーは中調子。今までのTENSEIに比べると低スピンではないけど、そこがいいよね!

TENSEI、VENTUSなど話題のNEWシャフト。日本仕様と米国仕様の違いとは!?

日本仕様と米国仕様では若干異なるシャフト。3月発売になる三菱ケミカルのTENSEIプロオレンジ1K、フジクラのVENTUS TRなど...

あわせて読みたい

金子 そうですね!特に今人気のテーラーメイドのステルス2シリーズ、キャロウェイのパラダイム、そしてコブラやピンと人気のドライバーはその傾向が強いです。

T島 うん。フジクラさんが“高弾道・高スピン”と打ち出すことが、セールスポイントとなるわけです!

次ページ:シャフト選びに悩んでしまう人へ

次のページ