コンペの参加人数の確認は基本の基本!念には念を入れるぐらいがいい!

「メールで案内があったから来たんだけど?」
ある朝、ゴルフ場クラブハウスのフロントの前に置かれたコンペ受付のテーブルが渋滞していました。参加予定ではない人が参加者だと言って登場し、混乱していたのです。

参加者だと主張する人は、コンペの告知のメールをもらったから予定を入れて当日になったから来た、ということで、幹事のミスだと怒っているわけです。僕も同じ案内を受け取っていたのでわかりますが、開催要項の説明の他に、「参加希望者は○月×日までに参加不参加を返信して欲しい」と明確に記載されていました。

このようなケースでは、参加者にも不参加者にも返信を確認した旨の連絡をするのと同時に、返信がない人にも案内のメールが届いているか?欠席でいいか?というような確認をするべきなのです。

ゴルフコンペは、参加者の正確なカウントから始まる、といっても過言ではないからです。

案内メールを受け取っただけで何のリアクションもせず、いきなり当日ゴルフコースに来られても、人数の変更が可能かわかりませんし、用意した賞品などの数が合わないなど迷惑なのです。今までは、そんなことは常識だと考えていました。

しかし、令和のゴルフ事情ではこの手の連絡ミスがまあまあ起きているそうです。

組み合わせこそが幹事の腕の見せ所?参加者は一期一会を楽しむべき?

コーススタッフ 「腕前が各組で均等になっていなくて上手い人の組から始まり、最終組は初級者だけの組だったりするんです。3組のコンペなのに、先頭の組と最終組は2ホール以上離れて時間差が小一時間になってしまい、大渋滞の原因になってしまうのです」

本当に困った顔で、コースのスタッフは愚痴ります。同情しながら確認しました。

ーー「それが若い人たちだけじゃなくて、けっこうな高齢者のコンペでもあるらしいね」

コーススタッフ 「そうなんです。実は、そっちのほうが面倒なんですよ。注意しても、『金払っているのに、なんで文句を言われなければいけないんだ!』と逆ギレするのは、高齢者が多いんです」

コーススタッフは、わかってくれてうれしいです、という感じでさまざまな情報をくれました。ちなみに、このスタッフは30代前半で、彼が高齢者という年齢の中心は50代だということでした。オレは関係ない、と思っている人ほど注意が必要です。

ある幹事からも相談されました。

幹事 「開催の1週間前に最終案内を出すのですけど、組み合わせは当日のお楽しみということでいいのでしょうか?」

いいと思うよ、と即答しました。昔は、同伴者のことを事前に調べたりもできるので、最終案内に組み合わせ表はマストでした。僕も経験がありますが、最近は組み合わせの変更に応じないと直前キャンセルしたり、思い通りの組み合わせじゃないと納得しない人が増えているので、組み合わせを事前に伝えないようにしています。

でも、当日組み合わせ表を見てごねて、思い通りに変更させようというワガママ剥き出しの人もいます。本当に困った人なので、次回からは誘いません。いわゆる出禁です。

ゴルフコンペにおける組み合わせは、幹事の腕の見せ所です。

● 組ごとの腕前が均等になるように
● 進行に障害になることが起きないように
● 仲良し同士が固まりすぎず、散らしすぎず、社交性や性格なども考慮して、できるだけ不愉快がないように

参加者は、よほどのことがない限りノークレームが礼儀なのです(何か問題があれば指摘して、改善はすべきですが)。

予約して組み合わせを適当に決めて賞品を用意すれば幹事のお仕事は終わり、だと軽く考えて幹事を任命するグループが増えています。結果的に、事前にちゃんと準備すれば起きなかったトラブルに見舞われて自分たちも嫌な思いをし、ゴルフコースに来ている赤の他人の時間を奪ったりもして、不幸を撒き散らすことになるのです。

未熟なコンペの悪行だとはわからずに、多くはゴルフコースが悪いということになります。コースのスタッフが愚痴りたくなるのも理解できるのです。

大人数でも楽しめるのもゴルフの魅力!ゴルフコンペ、万歳!

「同じくらいの実力のメンツでゴルフをしたいと考えることは悪いことですか?」
「コンペでも顔見知りで組み合わせるほうが平和で、楽しい!」
以前、コンペの組み合わせのことを書いたときにこういう反論がありました。

ハイシーズンのゴルフを楽しみたいのは、みんなの願いです。実力が近い同士でプレーするのも、顔見知りでプレーするも、プライベートでやればいいだけのこと。コンペで主張するのは単なるワガママです。

コンペでそういう「我」を優先することは、みんなが楽しみたいという純粋な目的を阻害すると知ってほしいのです。初心者だけの組を作って、その後ろが渋滞するのは少し考えればわかること。わかっていて実行するのは悪行です。コンペは面倒臭そうなのでやめます、という決断をする人もいます。それも一つの正解です。

ただ、大人数で楽しめるのもゴルフの魅力なのです。最高の楽しさというのは、その日コースにいる全ての人にガマンをさせることがないから成り立つものです。迷惑をかけて不幸を撒き散らして、自分だけ楽しけりゃいいなんてホンモノではありません。

ゴルフコンペにどのくらい誘われているかが、ゴルファーとして自分の立ち位置を確認する一つの基準になるという考え方が、昔から存在します。ゴルフコンペを楽しめるゴルファーになりましょう!

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】

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