ミズノ「T24 ウェッジ」はウェッジ当たり年のラスボス!? 憧れのバックスピンをかけたいゴルファーにピッタリ
ミズノの「T24 ウェッジ」をロマン派ゴルフ作家が検証する!
「T24 ウェッジ」 は、ウェッジのトレンドの中のラスボス的な1本である!
![T24 ウェッジ](/images/articles/10009514/big_5368561_202309291013122513261.jpg)
「T24 ウェッジ」を打ってラウンドして、わかったことを挙げる。
● 打音打感:音量はちょうど良く、濡れた鞭系でシャープな音。やわらかいが少し重めの打感。
● 弾道球筋:高弾道だが、高低の打ち分けに敏感。テクニックが弾道に出る。スピンはすごい。
● 飛距離:ロフト通り。飛ばさないテクニックには反応。タッチが出しやすい。
「T24 ウェッジ」は、いわゆる顔がいい。小顔でヘッドも小さくて、ボールを包み込むようなイメージが出る。ソールのグラインドも良く、開いて使う前提だと考えてもいいほどバウンスが使える。打ち出しの調整ももちろんのこと、いろいろな弾道が打てる。
肝心のスピンは、笑ってしまうほど強烈にかかる。60ヤードから少し受けているグリーンに打って、7ヤードもスピンで戻ったホールがあった。それ以外でも、バンカーからでもラフからでも狙い通りのスピンがかかった。
スピンが自然にかかるウェッジで、バックスピンをかけたいというゴルファーにオススメである。ツアーウェッジは、スピンがかかりすぎると評価を下げる傾向があるが、普通のゴルファーにとってバックスピンは憧れであり、絶対的な正義でもある。
2023年はまさにウェッジの当たり年
「T24 ウェッジ」は、仕上げも2種類ある。試打したソフトホワイトサテン仕上げはマットなシルバーで、それとは別にデニムカッパー仕上げがあるのだが、このデニムカッパー仕上げがいい。クラシックな雰囲気で、ヘッドがより締まって見えるのだ。
ウェッジは消耗品という側面があるので、買い替えやすい。メーカーも次々に新製品を市場に投入している。面白いのは、基本的にはどれも優れていて悩ましいところなのだが、自然発生するトレンドが各メーカーを刺激し合って、ワインのような当たり年が生まれる。2023年はまさにウェッジの当たり年だ。
「T24 ウェッジ」は、2024年を意識した名称になっている。でも、間違いなく当たり年最後の本命ウェッジである。オフセットが小さく丸めのウェッジは、20世紀にはミズノの十八番だった。そういうトレンドであれば、ラスボスとして相応しい1本だと言える。
「T24 ウェッジ」は、ゴルファーを育ててスコアアップに貢献してくれるのである。
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篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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