剛性分布図の表記の違いに注意

T島 フィッター金子氏は新しいドライバーのシャフト、もう決めたの?

金子 はい。スリリングさんの“SHUHARI“ですね。もうバッチリです!T島さんと同じヘッドになるとは!FUSO DREAMのKS 2ドライバー。

T島 注文する際、フィッター金子氏と同じロフトで!ってオーダーした(笑)。シャフトはRomaRoさんっていうかロア・ジャパンのANKAA 4Sですね。

金子 ちょっと打たせてください!いいですね!ANKAAの40グラム。YouTubeの試打はT島さんのクラブでやります。

T島 どーぞどーぞ。飛びすぎちゃっても知らんぞ。

金子 40グラム台のほうが、以前撮影した50グラム台のSよりも手元のしなりを感じますね。

T島 そうでしょ?このFUSO DREAMのドライバーはまだコースで打っていないのですが、今までのエースがテーラーメイドのSIMにANKAAの5Sだった。同じシャフトでも重さと硬さが違うと、フィーリングが変わるよね?

金子 そうですね、メーカーさんによってもシャフトの特性を表す剛性分布図自体、重さで違いますよとか硬さで違いますよとアナウンスしているところと、主力の重さ硬さだけ剛性分布で表示してるところと分かれます。

T島 大手メーカーさんは重さや硬さは関係なく、剛性分布を”コレです!”とホームページなどで表示しているよね。T島調べだと大手さんじゃないところは、重さや硬さごとの剛性分布図を表記している場合が多いです。

金子 シレッと突っ込みましたね。

T島 意外と知られていませんけど、同じモデルでも重量帯が変わると挙動が変わることが多いです。うーん、ほとんどのシャフトがそうかなぁ…

金子 そうですね。同じモデルを選んで、ちょっと重くしたい!と言ってもアレ?ってなったりすることがあります。

重量帯や硬さはメーカーやモデルによって違う

T島 T島調べでは、三菱ケミカルさんは重さが変わってもフレックスを表す振動数などの数値が変わらないです。40Sと50Sは同じという感じで、ピッタリと揃えてきます。

金子 すごいですよね?コレ別設計?みたいなメーカーさんもあります。

T島 コレコレ、そういう大胆なことはワタシが受け持ちますよ!どうせ、アウトローで生きてるんだから…。

金子 ご配慮ありがとうございます!大丈夫です!

T島 ということで、ほとんどのメーカーさん、同じモデルでも重さが変われば挙動が変わると思ってください。スイマセン!

金子 内緒なんですけど、大蔵ゴルフスタジオのシャフトの試打は全て、剛性分布を測ってデーターベース化しているんです。でも、同じ曲線になかなかならない。

T島 違うシャフトとまではいいませんが、結構違うって感じることが少なくない。

金子 大蔵ゴルフスタジオが全ての重量帯と硬さを揃えているのは、それぞれ同じではないと思っているからです。

T島 人気の6Sだけ置いておいて、“重い?じゃ5Sにしたら”という推測でオススメしないということですな。

金子 そうですね、実際に打つことでご納得いただけます。

T島 硬さに関しても、どのシャフトも同じ感じで硬くなったり、やわらかくなったりはしません。

金子 そうですね、硬さを表すフレックス表記もR2、R1、SR、S、SX、X、であるとか、R、S、Xであるとか、メーカーさんやモデルによっても全然違います。Sだから振動数が同じということもありません。

T島 業界での統一基準はありませんからねぇ。

育ってきた環境が違うから♪

金子 そうですね。日本のクラブメーカーの純正シャフト、あと日本仕様の純正シャフトのR、SR、S、Xと、並行輸入された米国仕様の純正シャフトのR、SR、S、X、そしてシャフトメーカーがリシャフト用に販売しているアフターマーケット用のシャフトのR、SR、S、Xもそれぞれ違うんですよ。

T島 そうなのよね。大蔵ゴルフスタジオさん、シャフトメーカーがリシャフト用に販売しているアフターマーケット用のシャフトのデータベースはあるけど、流石に純正シャフトはありません。でも、T島調べでは同じSでも米国仕様の純正シャフトが一番硬く、アフターマーケット用のシャフトが次に続き、日本の純正シャフトが一番柔らかい。という経験則です。

金子 でも、最近アフターマーケット用のシャフトでも、米国発信で今度新しく出るUSTマミヤのLIN・Qであるとか、フジクラさんの大人気シャフトVENTUS、そして三菱ケミカルさんのTENSEIは、米国仕様の純正シャフトぐらいしっかり感があり、アフターマーケットのシャフトでも違いますよね?

T島 そうなんですよ。ほんとJIS規格みたいなので統一してほしいと思うけど、まあそれぞれのターゲットユーザーの中には、“ワシはSじゃ”と言いたいシニアゴルファーもいるし、マーケティングの関係もあるんです。まあ“セロリ”みたいなもんです。

金子 セロリ?なんですか?

T島 あのSMAPというか山崎まさよしの歌です。“育ってきた環境が違うから♪”的な…。

金子 すれ違いはしょうがない?みたいな感じですか?

T島 そうですねぇ。そのマーケティングの1つとして硬さを決めていたり、モデルだったりが、ゴルファーを悩ませる原因となっているんですよ。

金子 シャフトを開発する際、ベースとなる重さと硬さは一番需要があると推測される重量帯と硬さでつくって、あとは試行錯誤して重さを変えたり、硬さを変えたりするらしいです。

T島 素材も繊維の巻き方も変えちゃうしねぇ。同じになるわけがないと思ったほうがいいのかも。

金子 これは技術的にどうしようもないことなんですけど、覚えておいて損はないですよ。

T島 なんだかんだ言っても、実際試してみるのが一番なんですけどね。

金子 我々はその差異も把握しているので、ぜひ体験にお越しください。

T島 うー頑張ってみるよ♪

金子 セロリから離れてくださいよー。ではまた!

文・T島

T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。

大蔵ゴルフスタジオ

上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。

取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272
https://www.ogs-p.jp/



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