ヤマハの新ドライバー「RMX VD/M」と「RMX VD/X」はとにかく飛ぶから、生涯最高飛距離を記録しちゃいそう
ヤマハの「RMX VD シリーズ ドライバー」の2本をロマン派ゴルフ作家が検証する!
生涯最高飛距離を出したいなら、「RMX VD/M ドライバー」と「RMX VD/X ドライバー」がいい!
(1)「RMX VD/M ドライバー」を打ってラウンドして、わかったことを挙げる。
● 打音打感:音量はやや大きめ、乾いた高音。弾き感強め、クリアな芯感が特徴的。
● 弾道球筋:低めの高弾道。ボールの曲がりに鈍感。左には行かない個性がある。
● 飛距離:トップレベルに飛ぶ。最長飛距離は245ヤード(HS40m/s)
(2)「RMX VD/X ドライバー」を打ってラウンドして、わかったことを挙げる。
● 打音打感:音量はやや大きめ、乾いた高音と鞭系のミックス。弾き感強め、軽い。
● 弾道球筋:高弾道。ストレートに飛ぼうとする。右には行きにくい。
● 飛距離:トップレベルに飛ぶ。キャリーのみランはなし。最長飛距離は235ヤード(HS40m/s)
今回試打したスペックは、以下を参考に…
(1)「RMX VD/M ドライバー」は、10.5度のロフト、純正シャフトの「TENSEI TR」のSフレックス。
(2)「RMX VD/X ドライバー」は、10.5度のロフト、純正シャフトの「TENSEI TR」のSRフレックス。
SRフレックスでも振るとしっかりしていて、オススメである。
(1)「RMX VD/M ドライバー」
ツアー供給した直後に、使用した神谷そらが「日本女子プロゴルフ選手権」で優勝したことで話題になった。男子プロでも、ヤマハと契約した2017年からドライバーを替えなかった今平周吾が、プロトタイプの「RMX VD ドライバー」に変更したこともトピックスだった。
実際にアドレスしてみると、本格的なシェイプで狙いやすいし、座りも良い。ノーストレスで構えられるドライバーは実は希少価値があるので、それだけでも合格である。
打ってみると打音が美しいが、ちょっと他のクラブと違うので戸惑いはあった。しかし、それを忘れさせる飛距離性能に驚かされた。とにかく飛ぶ。左に行かないのも好感触だった。思い切って振れるからだ。ミスヒットにも強く、かなり芯を外してもそれなりに飛ぶのは頼りになると感じた。
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(2)「RMX VD/X ドライバー」
SRフレックスの特徴かもしれないが、飛んで止まる。全てのホールでほとんどランがなく、キャリーしたボールマークのそばにボールはあった。
こういうドライバーを好むプロもいるが、現実的にはボールが上がらない、という悩みがあるゴルファーにオススメだと感じた。オートマチックにハイボールが打てるからだ。
まとめ
ヤマハのゴルフクラブは、非常に真面目に職人気質全開で作られているイメージがあった。飛距離性能が優秀、ということも知っていた。過去には、いいクラブなのになぜ大ヒットしないのか、とジレンマを感じたこともあった。
(1)「RMX VD/M ドライバー」と(2)「RMX VD/X ドライバー」を打って、ヤマハ史上最高傑作だと思った。とにかく飛距離性能は文句なしだ。生涯最高飛距離を記録する可能性が高いドライバーになっている。
さらにいいのは、市場にあるぶっ飛ぶドライバーは繊細で、「この場所にこうやって当たったときだけ、機能が解放される」というような、一発がスゴいドライバーが多い。しかし、このドライバーはそれがない。フェースに当てればどうにかなるというやさしさは、どんなゴルファーでもうれしいはずだ。
アスリートだけでなく、真剣なゴルファーであれば打てる。購入するつもりで試打してみることをオススメしたい。
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篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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