45度ずつ振り幅を大きくしてそれぞれのキャリーを把握
アプローチの距離感は、振り幅でコントロールするのがおすすめです。文字通り、どれくらい振ったらどれくらい飛ぶのかを把握しておくわけですが、僕の場合は振り幅を5段階に分け、それぞれの距離を把握しています。
第1段階は45度の振り幅
クラブはロフト58度のサンドウェッジです。第1段階は正面から見た時にクラブが45度上がる振り幅。
クラブヘッドが振り子のように左右に45度上がったストロークで打った時に、何ヤードキャリーするかを確認します。僕の場合、この振り幅で打った時のキャリーは5ヤードです。
第2段階は90度の振り幅
第2段階は90度の振り幅。正面から見るとトップとフィニッシュでそれぞれシャフトが地面と平行になる振り幅で、僕がこの振り幅で打つとキャリー10ヤード。第1段階の2倍になります。
第3段階は135度の振り幅
第3段階はさらに45度上がったところで、左右対称の振り幅で打つとキャリーは15ヤードになります。
振り幅に関わらず同じテンポでストロークする
まずは1~3段階の精度を高めましょう。ポイントは振り幅が変わってもテンポは変えないこと。目標やボールではなく、クラブの振り子運動に集中、振り幅だけ考え一定のテンポで左右対称にストロークすることです。
これができるとそれぞれの振り幅でキャリーが一定になってきます。テンポによって若干の違いはありますが、この3段階では僕が5ヤード刻みになったように、一定の割合でキャリーに距離に違いが出るはずです。
ちなみにキャリーで距離感を出すのは、着弾してからボールが転がる距離が状況によって変わるから。例えばグリーンが固ければたくさん転がり、軟らかければ転がりは少ない。トータルの距離を合わせるにはランの計算も必要になるのです。
4段階、5段階の振り幅になるとキャリーが大きくなる
1~3段階の精度がアップしてきたら、さらに45度ずつ振り幅を大きくして4段階、5段階へと進みます。僕の場合、キャリーは4段階で25ヤード、5段階になると35ヤードになります。この段階に入ると同じテンポで振ってもヘッドスピードが上がるので、振り幅の違いによるキャリーの違いが10ヤードになります。
みなさんも同じような傾向になると思いますので、無理やり間隔の違いを一定にしないようにしてください。
第4段階の振り幅
第5段階の振り幅
5段階の振り幅でキャリーが一定になれば50ヤード以内のアプローチでの大オーバーや大ショートはなくなります。また、一定のテンポで打てるようになればショットも良くなってくるはずです。
井上靖(いのうえ・やすし)
1971年生まれ。日本プロゴルフ協会会員。アマチュアのレッスンに加えツアープロのコーチ、フィジカル指導など多岐にわたって活躍。14回のハーフ29、パー4でのホールインワンも記録。日本最大級のインドアシミュレーションゴルフ練習場「honobo Golf」(東京都昭島市)でトップコーチを務める。




