十人十色の冬ゴルフ!ゴルフはオールシーズン楽しめる
夏が過ぎて秋になって、食の秋だとか芸術の秋だとか浮かれていると、あっという間に冬になります。ゴルフシーンでも意識・無意識に関係なく、季節に敏感に色々な変化が起きます。
先日、素敵女子ゴルファーと話をしていたら、こんなふうに言っていました。
「寒いのは苦手ですけど、これからの季節は重ね着ができる。秋冬のコーデのほうがおしゃれがたくさんできるので、て楽しみです」
彼女のクローゼットには、秋冬のゴルフウェアが出番を待っているということでした。
別の日に、若い男性ゴルファーが話をしてくれました。
「去年からウィンタースポーツを卒業して、冬はゴルフって決めたんですよ。プレー代とか滅茶苦茶安くなるし、コースは空いているし、みんなでワイワイ楽しめるし、冬ゴルフは”サイクゥー”っス」
令和のゴルフブームで頼もしいゴルファーが増えていることは、本当にうれしいことです。というのは、僕の周辺のオールドゴルファーの何割かは、こんなふうに話しているからです。
「そろそろゴルフはお休みだね。寒いし芝生は茶色だし、いいことないからね。春になったら復活するので、よろしくね」
冬ゴルフはしない、という人は昔から一定数います。雪国はゴルフコースがクローズになるので、やりたくともできない、という事情がありますが、自らクラブを封印して、カレンダーに予定を書き込むような感じで冬の期間はゴルフをしないのです。
僕も高齢になってきたので、そういう人たちをうらやましいと思います。健康のことだけを考えれば、真冬のゴルフは心臓などによくないという説もあるからです。でも、僕は寒くとも、危険でも、芝生が休眠していてもゴルフをやめようなんて1ミリも思えないのです。やめたくとも、全くやめられません。
冬ゴルフの準備はできていますか?ゴルフの衣替えは楽しめるのです
「そろそろ、冬のキャディバッグの出番だね」
紅葉が始まった山を見ながら、先輩ゴルファーが呟きました。春、夏、秋の3シーズンは、帆布地のキャディバッグ。冬だけはご自慢のスエード地のキャディバッグを使うのが、先輩の流儀です。
キャディバッグの衣替えは、一般的ではありません。僕もしませんが、オシャレなゴルファーの間では当たり前だったりします。でも、中身は衣替えします。
一番わかりやすいのは、ティペックです。春夏秋の3シーズンは普通のティですが、冬は地面が凍ることがあるので刺さないで使える置きティを使います。防寒用の手袋が何種類か入りますし、予備の使い切りカイロを入れたり、防寒のアイテムがキャディバッグの色々なポケットを埋めていくのは楽しいのです。
ひと昔前までは、ウッドのヘッドカバーを冬用のものにしました。防寒の手袋としても使えるヘッドカバーが2個あると、左右の手を温められるので重宝したからです。現在はお気に入りの防寒手袋があるのでヘッドカバータイプは使用していませんが、そういうアイテムもあるとオススメはしています。
秘密の楽しみ?冬ゴルフのススメ
冬ゴルフはプレー代が安いぐらいしかメリットがない、と考えている人が多いため休眠ゴルファーが増えるのですが、本当に冬ゴルフは魅力がないのでしょうか?僕には冬ゴルフとセットで楽しみなことがあります。
(1)ひとつは、イチゴです。
通っているゴルフコースの近くにイチゴ農園があって直販もしているのですが、ここのイチゴが美味しい。12月から3月まで、毎週帰りに寄ってはお土産としてイチゴを購入します。ゴルフに行っているのかイチゴを買いに行っているのか、わからなくなるほど虜になっています。
(2)もうひとつは、アイスです。
コンビニでは冬でもアイスが売られており、暖房を効かせた車の中でゴルフの反省をしながら食べるアイスは、ゴルファーの心を癒やします。面白いのは、冬のほうがアイスの新製品や期間限定品が多いことです。毎回、新しいアイスを食べることが可能です。
どっちも”食”じゃないか、という声が聞こえますが、飽食の時代だからこそ味を求めたり、癒やしを求めることに意味があるのです。ゴルフという文化と食という文化がよく似ているということもあって、相性がいいような気がします。
プラスアルファがなくとも、ゴルフだけで十分に楽しめます。それが神髄です。それを理解したうえで、オマケを楽しむのが冬ゴルフだと、オススメします。自分だけの楽しみを見つけようとしてみれば、案外と身近に面白いものがあったります。行き帰りの道中に敏感になるだけでも楽しいものです。
家を出てから、無事に家に帰るまでがゴルフ。秘密の寄り道は冬が似合うのです。そして、それは大人だからこそ、幸せな時間なのです。
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。







