ゴルフの神様が現れて、願いを叶えると言い出す?クリスマスに備えよう!
幼い頃、サンタクロースがプレゼントを持ってきてくれると信じて、手紙を書いたりした思い出がある人も多いと思います。本当のサンタさんは誰なのかわかっていてもプレゼントは続いたりする時間を過ごしたのちに、次は誰かのサンタさんになるのが幸せな人生のパターンだと言えそうです。
いきなりですが、キャディバッグからクラブを抜いたときに、その隙間の暗闇に注目したことはあるでしょうか?短い距離のはずなのに見れば見るほど漆喰の闇が広がっていて、特別な空間に繋がっていても不思議ではないと思えてくるのです。そして、特別な資格が発生したゴルファーにだけ、その暗闇から声が聞こえてくることがある、という都市伝説があります。
「スコアアップのために、何か1つだけ欲しいものを願いなさい…」
年末が近づいてきた今だからこそ、ゴルフの神様がサンタクロースになってくれるというファンタジーです。馬鹿馬鹿しいと無視するのも選択肢ですが、その奇跡のクエスチョンにいつでも答えられるように準備するような用意周到さと貪欲さが、結局スコアアップの階段を止まらずに上っていく人になる条件かもしれません。それはファンタジーではなく、間違いない事実だったりするのです。
常に自分のゴルフを客観視して足りない部分を知り、それが用具でどうにかなるものなのかを探求している人の前にしか、ゴルフのサンタさんは出てきません。まずはそこらへんを考えるところから、メリークリスマスなファンタジーのスタートです。
ドライバー?パター?ウェッジ?
忘年会シーズンのゴルフ談義のテーマとして、ゴルフの神様がサンタになる話は盛り上がります。用具を変更するのは、壊れたから交換というケースを除けば、ほぼ全てスコアアップのためのバージョンアップが目的です。シビアに考えるほど、ゴルフの面白さがにじみ出るのです。
例えば、ドライバーだと答えた人はその理由を、“今よりも飛ばしたいから”と言ったりするでしょう。ドライバーは飛距離を稼ぐ道具ですし、売るためのコピーも飛距離性能が全面に出ていますので、疑問を持たずドライバーを選ぶわけです。
でも、たぶんサンタさんは沈黙して、それっきりになってしまうと思います。ドライバーの飛距離アップが確実にスコアアップになる人は、ほんの一握りのゴルファーだけだからです。
多くのゴルファーは飛距離を得た分、不安定な要素も強制的に受け取ってスコア的にはマイナスになってしまうことが多いのです。それでも飛距離はゴルファーのロマンですから、「スコア<飛距離」はアリでしょう。でもサンタさんは「スコアアップのために」と言ったのですから、条件に合わずアウト。願いは叶わずです。
ドライバー、パター、ウェッジそれぞれが有効なケース
ドライバーが有効なケースは飛距離ではなく、安定性能と方向性能の2点で選択する場合です。例えば、ハーフで1個はOBのあるゴルフをしている人が、ドライバーを変更してラウンドで1個に減れば、単純に2打は稼げるわけです。大叩きも減るので、平均スコアにハッキリと良い形で出ます。
パターはドライバーよりも直接的にスコアメイクに影響しますので、有効になりやすいクラブではあります。失敗すれば確実に1ストローク増えますし、入ればそのストロークで終わりです。距離感に優れているのか?方向性に長けているのか?それ以外の要素か?パターは結果がシビアな分、感性と融合すると奇跡を生みます。
ウェッジは背中合わせです。少し鈍感でも確実に乗ってくれるウェッジは、寄せが原因の大叩きから助けてくれます。レベルが高いケースになると、逆に敏感なものが歓迎されます。これも個性とか、相性とかが機能するアイテムです。
”金”は大事なのがゴルフというゲームなのです!
2023年の年末、僕の耳にゴルフのサンタさんの声が聞こえたら。「○○のアイアンセットをお願いします!」と即答します。
ズルい!という声が飛んできそうですが、アイアンは原則としてバラ売りしていないのでセットで1つです。また、僕の場合トレンドを考えたうえでぶっ飛び系アイアンを使っていて、ボールの止まりについては常に博打です。なので確実に止まりが計算できるアイアンなら、スコアはラウンドで1〜3打は良くなると想定できます(だからアイアンの試打ゴルフでベストスコアが出そうになったりするのです)。
ある程度のレベル以上であれば、アイアンはスコアアップに欠かせない要素です。それに、アイアンセットは十数万円はしますので、最も高価でもあります。
<ゴルフクラブ相場>
・ドライバー:10万円前後
・パター:4万円〜6万円
・ウェッジ:2万円〜4万円
その昔、ウッドを「木の3番」などとキャディがわかりやすいように表現していた頃、アイアンは「金(かね)の8番」とか言っていました。金は金なのです。まさに、「アイアン イズ マネー」です。
そんなふうに下心剥き出しでキャディバッグの底を見れば、底に溜まったゴミが見えるだけです。純粋に、純愛でゴルフに向き合っている者にだけ、ゴルフの神様は微笑みかけるのです。ごく少数ですが、ゴルフのサンタさんからプレセントを受け取るゴルファーは確実に存在します。それはクラブだとは限らないところが、ゴルフの素敵なところなのです。
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


