超名門・鳴尾ゴルフ倶楽部がゴルフ場を1日開放 地域住民が集うフェスタを開催してるって知ってた?
SDGsとゴルフ|第30回
兵庫県にある鳴尾ゴルフ倶楽部は、超名門コースとして知られる。名門コースには厳しい規則があり、一般にはなかなかプレーの機会がないが、そのイメージを変えるイベントを実施している。今年も11月3日の祝日に開催された「鳴尾ゴルフフェスタ」だ。
GOLF TODAY本誌 No.619/117ページより
地域住民に大好評の「鳴尾ゴルフフェスタ」
芝すべりなどゴルフ場を満喫するプログラムが満載
「鳴尾ゴルフフェスタ」では、芝すべり、スナッグゴルフ、クイズスタンプラリー、ワンオンチャレンジなど、様々な世代が楽しめるプログラムを提供している。鳴尾ゴルフ倶楽部の森健太郎氏は、「創立100周年(2020年)を機に、公益事業の一つとして本イベントはスタートしました。
ゴルフ振興、また地域振興を中心とした事業で、ゴルフというスポーツを知らない方が少しでも興味を持っていいただき、また近郊に、自然に恵まれた長い歴史をもつゴルフ場があることを知っていただくきっかけになればと願い実施しております」とイベントの目的を話す。
超名門コースがゴルフ場を1日開放
今年は1992人が参加!リピーターも多数
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芝すべり
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スナッグゴルフ
イベントの告知は、主に近隣の川西市と猪名川町の幼稚園や小中学校へのチラシ配布で行われ、今年は1992人の参加者があった。参加者はそれぞれにイベントを楽しんでいた。
芝すべりは子供だけでなく、大人も楽しんでおり、スナッグゴルフを体験したことでゴルフ教室へ通うようになったという声もある。カート乗車体験や裸足で走り回れる広場遊びなど、遊園地のアトラクションのように楽しいという感想も聞かれる。
また、ゴルフ愛好家の中には、単にコースを散策するだけでも興味深く感じる方がいた。リピーターが多いことも、このイベントがいかに参加者にとって好評であるかを物語っている。
ゴルフをもっと身近なスポーツに!
前述の森氏によると、鳴尾ゴルフ倶楽部では以前より幼稚園へのコース開放、中学生の職業体験、高校への訪問授業、大学生の交流戦、市民ゴルフ大会などを実施してきており、その集大成として鳴尾ゴルフフェスタを始めたという。
最後に森氏のこのイベントへの思いを紹介したい。「地元自治会や川西青年会議所、川西市ゴルフ協会、猪名川町ゴルフ協会、兵庫県スナッグゴルフ協会、協賛企業など多くの方に支えていただいて開催できているのですが、このようなイベントをフォーマット化して各ゴルフ場で同じように開催できるようになればという思いがあります。
まだまだ、費用の面や人的負担などクリアしなければならない課題は多いのですが、毎年試行錯誤しながら進めています。ゴルフというスポーツは場所・時間・費用となかなか始めるにも続けるにも大きな壁がたくさんありますが、こうしたイベントであればいろいろな方がゴルフやゴルフ場に興味を持っていただけるのではないかと思います。
他のゴルフ場でもこうしたイベントが年に1回でもあればゴルフへの親しみやすさや興味も増すのではないかと考えています。ゴルフがもっと身近なスポーツになればと願っています」。
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北村 収
1968年東京都生まれ。ゴルフ雑誌(ALBA)編集部、ゴルフダイジェスト・オンライン メディア部門に所属後、2011年に株式会社ナインバリューズを設立。ゴルフ分野を中心に、取材・執筆・編集からソーシャルメディア、web、Eコマースの企画運営まで総合プロデュースを手掛ける。
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