西郷真央が絶不調から短期間で復活できたのはなぜか?アマチュアでもできるスランプ脱出法はこの2つ!
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
(写真/ゴルフトゥデイ編集部)
2023年の女子ゴルフツアーで、西郷真央プロが1年半ぶりに優勝したのが印象的でした。アマチュアゴルファーでも不調に陥ることがよくあります。西郷プロの復活の理由をもとに、スランプからの脱出方法を考えてみました。
西郷真央が1年半ぶりに優勝し、米ツアーの出場権を獲得!
2023年の国内女子ゴルフツアーは、山下美夢有プロが2年連続でメルセデス・ランキング1位になり、幕を閉じました。他にも櫻井心那プロが3人目の10代4勝を達成するなど、いろいろなニュースがありました。
個人的に気になったのは、西郷真央プロが1年半ぶりに優勝したことです。西郷プロは2022年シーズン、前半だけで5勝を挙げたのですが、その後ドライバーの不調に陥り、最終戦では4日間で35オーバーと極度の不振にあえいでいました。
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しかし、オフの練習の成果もあってか徐々に復調し、2023年11月の「伊藤園レディスゴルフトーナメント」では3日間で16アンダーというスコアを出し、1年半ぶりに優勝しました。12月に行われた米女子ゴルフツアーの出場権をかけた最終予選会では2位に入り、来期の出場権も獲得しました。
2022年後半の絶不調からの復活劇に、私は正直ビックリしました。スランプに陥ってそのまま復活できないプロゴルファーが過去にはたくさんいたので、短期間で復活した理由を知ることはアマチュアゴルファーにとっても参考になると思います。
スランプの原因と復活の理由は?
そもそも、西郷プロのスランプの原因はなんだったのでしょうか?直接話を聞いていたわけではありませんが、寝違えをきっかけとしたスイング改造にあったようです。
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西郷プロはもともとフェードヒッターなのですが、逆玉のフックのミスに悩まされ、よりフェードを意識するスイングに改造したら、フックと右のプッシュアウトの両方向のミスが出るようになってしまったそうです。それが2022年シーズン後半の、ドライバーのスランプにつながってしまいました。
そのスランプから脱出できたきっかけは、師匠のジャンボ尾崎氏。西郷プロはジャンボ尾崎氏が運営するゴルフアカデミーの1期生です。シーズンオフは練習をせずにメモや動画を見返して、良かった時との違いを分析したといいます。2023年になってから、ジャンボ邸で練習を再開。「フェードにこだわらなくていいんじゃないの」と言うアドバイスを受け、持ち球をフェードからドローに変えました。腕、クラブ、体が一体になる感覚を取り戻し、飛距離もアップしたようです。
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