ゴルフが上手くなりたい? ならば、レッスンは“用法・容量”を守って受けましょう
石井良介のゴルフ・すべらない話:第11回
“試打る人”・石井良介。最新クラブを試打し、コメントするカリスマ・試打職人として知られる。だが、石井良介は試打職人である前に、ティーチングプロであり、ゴルフが大好きな一人の人間である。石井良介は、普段どんなことを考えているのか、あんなことやこんなことに対してどう思っているのか。試打記事では見えてこない、石井良介の一面を一人語りという形でお届けする連載企画「石井良介のゴルフ・すべらない話」をどうぞ。第11回のテーマは「ゴルフが上手くなる考え方・意識」についてです。
写真/ゴルフサプリ編集部
ゴルフに唯一無二の正解はないが、目標を達成する方法は山ほどある
ゴルフって一般的にはスポーツなんですよね。スポーツであるからには、ルールやレギュレーションなど一定の制約があります。その中でうまくなろうとしたら、ゴルフをエンジョイしたい人と、スポーツとして結果を出したい人とでは、当然努力の仕方が変わってきます。
レベルが違っても必要な練習ができていれば、その人なりにゴルフはうまくなれます。そうならないとお嘆きのあなたは、いろいろなことをやっていませんか? ある練習を試したけどうまくいかないので違うことを始め、それもダメだとまた手を変える……。これをレンガで家を作ることに例えると、レンガを積まず、そこかしこに並べているようなもの。これではいつまで経っても家は建ちません。うまくなる人とそうでない人の違いはそこで、アマチュアの方がそうならないようにナビゲートするのが僕の役目です。
ですから、練習を始める前に、僕は生徒さんに「どうなりたいですか?」と尋ねます。ただ、残念ながらゴルフには唯一無二の正解がありません。でも、目的を達成する方法は山ほどあります。レベルが上がるほど練習メニューはパーソナルになるというわけです。僕は生徒さんに「人の出すクスリは飲まないでください」とお願いします。違うクスリを飲んだら死んじゃうかもしれないからです(笑)。正しく容量を守って使えばよくなるのに、つい別のクスリを飲みたくなっちゃうのがアマチュアゴルファーなんですよね。
他方、いろいろなことに手を出したけれどうまくならず「ヘタが身につくくらいなら練習なんかしないほうがいい」と考えている人もいるかもしれません。でも、いくら何でもそれは暴論。下手にはならないかもしれませんが、絶対にうまくはならないからです。また、「練習は嘘をつかない」とも言いますが、そんなことはなく、練習はいとも簡単に嘘をつきます。ですから、レベルを問わず、質が高くて意味のあることを理解し、結果に繋げる意識をもって練習することが必要なんです。
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