1. TOP メニュー
  2. コラム
  3. 飛ぶスイングにはコツがいる? 奥嶋誠昭がマスターしたヘッドスピード53m/sのスイング

飛ぶスイングにはコツがいる? 奥嶋誠昭がマスターしたヘッドスピード53m/sのスイング

石井良介のゴルフ・すべらない話:第12回

2024/02/21 ゴルフサプリ編集部

石井良介,奥嶋誠昭

石井良介の一面を一人語りという形でお届けする連載企画「石井良介のゴルフ・すべらない話」をどうぞ。第12回は、師匠・奥嶋誠昭氏をお迎えして“飛距離アップ"スイングについて語り合います。

写真/ゴルフサプリ編集部

クラブヘッドの助走距離を長くし勢いをつけてバックスイングする

石井良介,奥嶋誠昭
奥嶋誠昭 おくしま・ともあき 1980年生まれ。神奈川県出身。ツアープロコーチ。最先端機器を駆使しバイオメカニクスの視点からスイングを分析、プロ、アマを問わず個々のゴルファーに合ったスイングとその構築法を提供。多くのツアープロのコーチとしても活躍する。現在は会員制の「REAL SWING GOLF STUDIO」(横浜市)をベースに活動中。

石井 今回は僕の師匠であり、ゴルフ仲間でもある奥嶋誠昭コーチのスタジオにお邪魔して、どうしたらドライバーが飛ぶようになるのかを聞きたいと思います。というのも、奥嶋さんに「最近、石井は飛ばなくなったと言われてるよ」と話され「じゃあ、飛ぶようにしてよ!」と僕が頼んだ経緯があるからです。

奥嶋 それって1年前くらいの話だよね。そもそも石井くんは僕よりヘッドスピードが速くて、ちょっと振れば軽く50m/sは出ていた。僕も負けるのは好きじゃないから、どうやったら飛ぶか密かに試行錯誤してみた。47m/sくらいからスタートして、バンバン振ったらどれだけ飛ぶのかなという感じでやってみたけど、マックス振っても50m/s止まり。キャリーで270ヤードくらいだったけど継続するのは難しかったね。

石井 それで突然アメリカに勉強しに行っちゃった。

奥嶋 そう。世界のドラコンのトップ5に入る選手に習ったんだ。そしたらギリギリ50m/sに届くかどうかだったのが53m/sまで出るようになった。

石井 その一方で僕は毎週のように「しだるTV」の撮影があったりして体力の消耗を考えて打っていた。コロナ渦になって以降はトレーニングにも行かなくなって、しょうがないかと思っていたら、奥嶋さんはぐんぐんヘッドスピードを上げていたってわけだ。今は全然勝てなくて、当たったら50ヤードは置いていかれる。もともと躍動感のあるスイングだったけどバージョンアップした。一体何をしたの?

奥嶋 何って特にはなかったけど、飛ばす時の体の使い方が何となくわかったかな。

石井 いやいや、もっと具体的にさ!

奥嶋 とりあえず体を捻った。「もうちょっと回したら」って言われたんで。あと「勢いをつけろ」と。アドレスしたら左に体重移動しつつフォワードプレスみたいにクラブを左に動かして、勢いをつけてスピーディーにバックスイングする感じだね。

石井 クラブを一回左にズラしてから動くとヘッドの助走距離が長くなるよね。クラブの運動量が増えるしサッと上げれば加速度もつく。スピーディーに振るってことなんだね。

奥嶋 それに、助走距離を長くしたら前よりも力まなくなったんだよ。

石井 そういえばドラコン選手って体を揺さぶるよね。

奥嶋 そうそう、あの揺さぶりに意味があったんだ。

キャリー280ヤードのスイングにはコツがある

次のページ