ティアップを高めに変えてレベルに打つ

緩やかな角度でヘッドを下ろすからキャリーが伸びた

20〜21年に初シードを獲得した臼井麗香。2位が2回ありながら、優勝との差を感じ、その年のオフにスイング改造に取り組む。

臼井麗香 「左右のバラつきを抑えようと思い、コンパクトなスイングにしたのです。ところが、逆に曲がるようになり、しかも、飛距離も20ヤードくらい落ちてしまって……」。

それが原因でシード落ちすると、他のプロと比べると、やはりまだ低さを感じるが、以前よりは若干ティアップを高くしている。そのため、現在はダウンブローからレベルブローに変わった。22年オフは飛距離を取り戻すために、再度スイングを改造。

臼井麗香 「飛距離を取り戻そうと自分の許容範囲を超えるほど大振りになってしまい、さらに曲がってしまいました」。初心へ戻り、昨年オフは3度目のスイング改造へ。

臼井麗香 「関節が可動する範囲内でしっかり振るように変えました。小さく、だけど強く振るイメージです」

同時に変えたのが、ティアップの高さだった。他の選手と比べると、今でも低いほうだが、以前は2センチ程度の高さにしていた。他のプロと比べると、やはりまだ低さを感じるが、以前よりは若干ティアップを高くしている。そのため、現在はダウンブローからレベルブローに変わった。

臼井麗香 「低いとミート率が上がると思いますし、集中しないとミスショットにつながると思ったからです」。

集中力を高めるためでもあったが、極端に低いと、当然のようにダウンブロー気味になる。

臼井麗香 「強烈なダウンブローでクラブヘッドを下ろしていました。それだと球が低いので、今はティアップを少し高くして、レベルブロー気味に打っています」

他のプロと比べると、やはりまだ低さを感じるが、以前よりは若干ティアップを高くしている。そのため、現在はダウンブローからレベルブローに変わった。確かに以前と比べると緩やかな角度でクラブを下ろしているように感じる。その分、インパクトでのロフトも大きくなり、キャリーを稼げるのか、総合的な飛距離は約20ヤード伸びたという。

臼井麗香 「持ち球はドローボールですが、右に曲がる心配がなくなり、安心して振れるようになりました」

ドライバーショットだけでなく、パーオン率も71%を超えている臼井。3度目のスイング改造でようやく成功を収めたといえる。

2021年のスイング

初シードを獲得した21年のスイング。 曲げたくない意識からティアップを低くし、ダウンブローで打っていた。この年のドライビングディスタンスは233.74ヤードで53位。フェアウェイキープ率は62.06%で66位だった。曲げたくない割には比較的飛距離が出て、結構曲がっていた。

2023年のスイング

飛距離を取り戻そうとして、自分の許容範囲以上にクラブを振っていた時期。確かに、21年よりも上体の捻転が大きく、トップの位置も高くなっている。ただ、ティアップは相変わらず低い。ドライバーの平均飛距離は234.54ヤードとフェアウェイキープ率58.57%。

2024年のスイング

関節の可動域内で目一杯体を動かすようになった現在のスイング。トップの位置は23年よりもやや低くなったが、右足股関節の上で上体を十分に捻転してパワーを貯めているのが分かる。ティアップも少し高めにしたことで、スイング軌道がレベルブローに。ドライバーのデータは231.64ヤードとフェアウェイキープ率68.37%。

後方スイング

上体の前傾角度を変えずに、クラブをインサイドから下ろしてレベルブローでボールをとらえている。体脂肪率を1.5%落とし、体重を4キロ増量。ボールに伝わるパワーも以前より大きくなった。


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