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「ゴルフはミスのゲーム」だからこそ危険察知能力を磨くことが大事です!

スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント Season2 VOL.04 マネジメント編

2025/06/10 ゴルフサプリ編集部

スコア80台でラウンドするためのゴルフ学 マネジメント編

ゴルフは一打一打が大事というが、これは「すべてのショットが意味を持つ」からだ。危機感を持たずにショットを何となく打っているだけではスコアは良くならない。

ゴルフトゥデイ本誌636号/118〜119ページより
取材・構成・文/三代 崇 イラスト/庄司 猛

逃げすぎないでセーフティに打つ思考を持とう

コースマネジメントの肝といえば、やはりリスクマネジメントに尽きるでしょう。トッププロたちは、リスクマネジメントを第一に考えていて、危険を察知する能力がとても高い。ゴルフは「ミスのゲーム」と言われるからこそ、ミスを最小限に食い止める戦術を考えれば結果が良くなるのです。

「この場面でこのクラブでこの方向を狙って、こういう打ち方をするとこんなミスの可能性が高いな」「このクラブを持ってこの方向を狙って、こんなスイングをすればセーフティなエリアに運べるな」そんな具合につねに思考を巡らせています。トーナメントプロたちは1週間に同じコースを4〜6ラウンドは回るので情報を多く収集できるし、打ってはいけない場所も熟知している。そこでスコアが大きく分かれるのは、プレーヤーの危険察知能力の差といえるでしょう。

ラウンド回数が少ないアマチュアはその日が勝負ですが、過去の失敗の経験も糧にして危険察知能力を養って頂きたいと思います。80台のスコアで回れるようになるには、思考のレベルアップも必要です。

ここは危険だから避けようと単純に考えるのではなく、「逃げすぎないでセーフティに打つ」ことを頭に入れてプレーしましょう。

ピンが左でグリーンのすぐ左は池。こんな場面ではピンの右に打つのがセオリーだが、右に打ちすぎてもNG。どのクラブでどこを狙ってどんな球を打つかのイメージを明確にしよう。
ピンが左でグリーンのすぐ左は池。こんな場面ではピンの右に打つのがセオリーだが、右に打ちすぎてもNG。どのクラブでどこを狙ってどんな球を打つかのイメージを明確にしよう。

経験を積んで危険察知能力を養おう

たとえばこんな場面がいい例です。イ・ボミプロが優勝した2016年の伊藤園レディスの最終18番ホール、ピンが左でグリーンのすぐ左は大きな池。

この状況はピンの右に打つ安全策がベースですが、右を向きすぎると案外左に引っかけてしまいやすい。心のどこかでピンを狙いたい欲が働くからで、ピンの右に安全に打つなら、「ちょっとくらい右」が最善策で、何でもやりすぎはよくないと思います。

この試合は笠りつ子プロとのプレーオフとなり、1ホール目は正規の18番と同じくピンの位置は左。イ・ボミプロはピンの少し右に運びました。2ホール目はピンの位置が右に変わったのでピンの少し左に打ってバーディ。逃げすぎないで安全に攻めた結果でしょう。


清水重憲

清水重憲(しみず・しげのり)
1974年生まれ、大阪府出身。97年にプロキャディとなり、谷口徹、上田桃子、イ・ボミらの賞金王、賞金女王獲得に貢献するなど第一人者として活躍。プロキャディ最多の通算40勝を誇る。


スコア80台でラウンドするためのゴルフ学


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