パットが突然入らなくなっても慌てないで! フィニッシュ時のフェース向き、スタンスを確認して原因を突き止めよう
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント Season2 VOL.04 メンタル編

ゴルフは一打一打が大事というが、これは「すべてのショットが意味を持つ」からだ。危機感を持たずにショットを何となく打っているだけではスコアは良くならない。
ゴルフトゥデイ本誌636号/118〜119ページより
取材・構成・文/三代 崇 イラスト/北山公司
「パットが突然入らなくなるのはイップスのせい? それともメンタル?」
A.「ミスパットの結果を見届けて自分の改善法を見つけましょう!」
フィニッシュで止まることが重要なポイント
パットが突然入らなくなるのは何かしらの原因が必ずあるはずで、とくに短いパットを外してばかりいると相当のストレスですよね。でも、それを「イップスかも?」なんて思わないこと。パットのイップスというのはパットがかなり上手い人にしかならないものですから。
パットが入らなくなった人たちの頭の中には「入らない」という結果しかなくて、「どんな具合に外れたの?」と訊ねても右に外れたのか、左に外れたのかが案外わかっていません。強すぎて入らなかったのか、弱すぎてカップに届かなったのか、それすらもほとんど記憶に残っていないわけです。
大事なのは自分のパットで何が起こっているかを見届けることです。右に押し出したのか、左に引っかけたのか。あるいはフェース面の上に当たったのか、下に当たったのか。結果をしっかり見るにはフィニッシュで止まることがすごく重要です。アドレスしてストロークして、パターを振り抜いた体勢のままでカラダを静止し、ボールの行方を見続けましょう。
ちょっとフェースが開いているなとか、カップに対して真っすぐ構えて真っすぐ打ったつもりがカップの右に外れることが多いとすれば、構えが右を向いているのかもしれない、あるいはフェースが最初から開いているかもしれない。そう思ったら自分では少し左を向いているように感じるけど、次はこうして打ってみようという具合に対策法が浮かんできます。
自分の意識が結果ばかりにいくと、「わっ、外れた~」と気絶したような心理状態になるわけです。フィニッシュで止まれているかどうかは、自分のカラダの中の気持ち次第ですからメンタルが大きく関わってくると思います。要はパットを打つときの自分のルーティンやアライメント取りを心掛けることが大切なので.。そしてフィニッシュで止まって、少し左に外れたなら今度は少し右向きに構えてみる。その繰り返しでパットが入るようになるはずです。


北野正之(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。

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