■ボロンと高弾性ピッチ系カーボンを全長に使用し、素直な挙動と強弾道を両立
「ディアマナ スティンガー」という名称は、2004年に数量限定で生産された「ディアマナ」シリーズの第一号モデルに使用されていた。主にプロに供給され、高い評価が得られたことから、現在に続く「ディアマナ」シリーズが本格的に発売された。
そんな名前が与えられた最新作は、素直で癖のない中しなりで、プレーヤーのタイプもヘッドタイプも選ばない究極のシャフトを目指して開発されている。シャフト全長にボロンと高弾性ピッチ系カーボン「DIALEAD」を惜しみなく使用。スムースフィールと力強い弾道を目指した設計となっている。
シャフトの外装も凝っている。クロームを使用したIPに熱処理を加え、虹色に変化したバイクの排気管を思わせるような力強さと高級感溢れるものとなっている。また、「スティンガー」は強い弾道でターゲットを狙い撃つ、スティンガーショットから名付けられていることから、シャフトの手元側にあしらわれた花柄の中に、ホログラムで一匹の蜂を描いた、洒落た演出もなされている。

しなりの排除ではなく、無駄なしなりを抑えることで安定性と操作性が得られる
「ディアマナ スティンガー」の試打は、当サイトでもお馴染みの高橋良明プロが行った。
タイプとしては中しなりですが、シャフトの中央部分がしなるのではなく、シャフトの手元から先端にかけて少しずつしなるので、タイミングを取りやすいしなり方です。
しなりの量が少なめなことと、スイング中のヘッドの位置をつかみやすいのでミートしやすくなっています。また、ヘッドを操作しやすく、挙動も安定するので、操作性の高いヘッドでも、MAXタイプの大慣性モーメントヘッドでも違和感なく使えるはずです。

適度にしなって、しなり戻りのスピード感が自然で“たまり過ぎる”ことも“走り過ぎる”こともないので振りやすさも抜群です。また、ヘッドが地面と平行に振り抜けるので、インパクトゾーンが長くなる感覚です。球をしっかりと押しながらヘッドが振り抜けるので、強い弾道が出ます。
ただし、その反面、球を持ち上げる動きはほとんどないので球の打ち出しは低めになります。球のつかまりはニュートラルで、球がつかまり過ぎることはなく、しかも、タイミングよくしなり戻るので、振り遅れも出にくくなっています。

クセのない中しなりで、スイングタイプもヘッドも選びませんが、シャフトのしなり量が少ないことと弾道がやや低めになること、そして球がつかまり過ぎないことを総合すると、基本的にはアスリート向けのシャフトという印象です。アスリートの中でも、インサイドアッパーに振り抜くドローボールヒッターにベストマッチする挙動を持ったシャフトです。

テスター/高橋良明(たかはし・よしあき)1983年生まれ、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。DSPEゴルフスタジオ、ヘッドコーチ。








