総距離は去年と同じ 2つのパー4をパー5に

「前澤杯」が開催されたMZ GC(千葉・睦沢町)は18ホールの総距離は6652ヤードで昨年も今年も同じ。

1番(505ヤード)と8番(491ヤード)が昨年のパー4からパー5となり、トータルのパーも70が72になりました。

狙いはバーディー合戦の展開にして盛り上げるため。

特に1番と8番は昨年ならパーだった「4」がバーディーになるわけなので選手からは「(パーセーブするために)気を使っていたホールがバーディーチャンスになるので、むちゃくちゃ楽です」との声もありました。

実際に両ホールの4日間トータルのバーディー数は1番が昨年の21から178に。

8番も36から263へと激増し、トータルのバーディー数も1391から1682へと増えたので、狙いは成功だったといえます。

4日間トータルの「バーディー数」

20252026
1番ホール(505ヤード)21 178
8番ホール(491ヤード)36 263
18ホールトータル 1391 1682

選手も「パー4がパー5になるとめちゃくちゃ楽」でバーディー数は激増も…

ただ、これを「対パー」「バーディー数」ではなく、純粋な「ストローク数」の視点で見ると、だいぶ違ってきます。

まず優勝のストローク数は昨年の263(17アンダー)から265(23アンダー)と2打悪くなりました。

パー4をパー5にしたら平均スコアは悪くなった不思議

1番ホールを「4」でプレーした人数は、昨年は253人いたのが前述の178人に減っています。

8番が「4」だった選手数は251→263人に増えましたが、「3」のスコアだった人数を見ると36人から28人に減っていました。

この2ホールの4日間の平均ストロークも、8番は4.230が4.226とほぼ変わらず。

1番ホールは4.283→4.556と悪くなっているという結果になりました。

4日間トータルの「平均スコア」

20252026
1番ホール4.2834.556
8番ホール4.2304.226

距離が同じとはいっても天候、ピンポジション、グリーンのコンディションが去年と今年では異なり、出場選手の顔ぶれも変わっているので同じ条件でのプレーではありませんが、数字はこうなっています。

1番ホールは昨年、対パーでの難易度が初日~3日目と4日間のトータルが1位の最難関ホールでした。

そのため「最難関のスタートホールではボギー(5)は打ちたくない」と慎重にプレーしていたのかもしれません。

ティーイングエリアからフェアウェイに向かって大きく打ち下ろす8番は、ティショットで大きなミスをしなければ「4」のスコアを作ること(去年はパー。今年はバーディー)は難しくない、という心理状態になったのでしょうか?

ZOZO創業者の前澤友作氏が企画し、賞金総額2億円でツアートップレベルの大会は100人の出場選手が4日間予選カットなしでプレー。

2週間に渡って開催されるプロアマ戦は、一緒に回りたい選手をオークション形式で落札して決め、本戦では各組に「ラウンドガール」が帯同するなど、これまでのトーナメントとは異なる試みが目白押しの大会は、競技としてのスタッツも意外なものになりました。

(文/森伊知郎)