パットがよく入る人は地面に根を生やすつもりで両足を踏ん張っている!

「下半身を動かさない=両足に力を入れておく」のが正確なパットの条件

ドライバーやアイアンなどのショットではカラダをフル回転させますから、下半身も動いて当然です。それに比べればパットのストロークの振り幅は小さいですが、ショットの流れでパターを振ろうとするせいか下半身が動きすぎるゴルファーを多く見ます。

これまで何度かお話ししたように、パットのストロークは腰から下を動かさずにお腹の小さい回転と両肩の縦回転で振ることが大原則です。腰から下が揺れるとストロークの軌道がブレてインパクトの打点が狂いやすくなります。

もうお分かりのように、パットがうまい人とそうではない人の一番の違いは、下半身が止まっているか流れているかというところにあるのです。

ストローク中に下半身が揺れてしまうとストローク軌道がブレてしまう。

出球の方向が1ミリズレた場合、1メートルのパットは辛うじてカップインできますが、2メートル近くになると入らないといわれます。そのくらいの正確性が要求されるのがパットですから、誤差をなるべく少なく抑えるために下半身を安定させておくことがとても重要です。

自分では下半身を止めているつもりでもストローク中に両ヒザが左右に揺れてしまうなら、
両足にしっかり力が入っていないからです。青木瀬令奈プロのアドレスはすっと立っているように見えるかもしれませんが、両足にはかなり力が入っています。

パットほど正確性を要求されるショットはない。それだけに土台の安定感が重要だ。
青木瀬令奈のアドレスは下半身をラクにしているように見えるが、両足に力を入れている。

両足は木の根っこのようなもので、アドレスでは地面に根を生やすくらいのつもりで両足に力を入れて構えましょう。両足に力を意識すれば土台の安定感が生まれて、下半身が動きにくくなります。

腰骨、ヒザ、土踏まずを結ぶラインが一直線となるように構える

下半身をしっかりと固定させるには、重心を下げる気持ちで構えることです。重心が上にいくと両ヒザが揺れやすくなるわけですが、だからといって両ヒザを深く曲げて腰を低く落とした低重心アドレスで構えればいいというわけではありません。

重心を下げておくというのは、下半身に力を入れやすいように「心の重心」を下げるということです。そこを間違えないでください。

パットの理想的な姿勢としては、ラインの後方側から見た場合、腰骨(股関節)とヒザ、土踏まずを結んだラインがほぼ真っすぐとなるのが基準です。ヒザを曲げすぎても伸ばしすぎてもラインが崩れてしまいます。

腰骨、ヒザ、土踏まずのラインが真っすぐとなるように構えよう。
両ヒザを深く曲げすぎたり(左)伸ばしすぎたり(右)しないように注意。

両足の土踏まずでカラダ全体の重心を支えるのですが、ボクの感覚でいえば両足の裏で地面をつかむといったフィーリングです。足の骨格はちょっとしたアーチ構造ですから、土踏まずの前後のツマ先側とカカト側を地面にしっかりと吸いつけて離さないイメージです。

両足の裏で地面をつかむイメージで、しっかりと根を生やす感覚が生まれる。

そんな具合に心の重心を下げておけば、ストローク中に両ヒザが左右に揺れたり腰が流れたりすることがなくなります。出球の方向が安定してカップインの確率がアップし、パットの苦手意識を克服できるはずです。

心の重心を下げて両足に力を入れたままでストロークすれば打点が狂わない。
打った後もフィニッシュで止めるまでは、下半身が流れないようにしよう。

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。