NEW・名門ゴルフ場|太平洋クラブ佐野ヒルクレストコース(栃木県佐野市)Part2
リサオの『NEW・名門ゴルフ場』探訪
ヒルク名物・18番の浮島(半島)グリーン
名門ゴルフ場という言葉があります。名門テニスクラブはあるけど、名門卓球場は聞かないので、たぶんハイソサエティの人々が集まる方便にスポーツを使った名残なんでしょう。イメージは歴史がある、閉鎖的、特権階級。でもゴルフは草っ原で始まったスポーツ。肩肘張らない開かれた名門ゴルフ場も実は数多くあるのです
さっき前回の記事を読んでくれたお友達に「ヒルクがおまけに読めたw」って言われて、てへぺろってなって、それで久々に思い出しました。一番最初に不特定多数の人の目にふれる『文章』をプロとして書いたのはたぶん25年ぐらい前、小説の書評でした。筋金入りの文学少女、というか活字中毒だったのでノゾムトコロだったんだけど、いかんせん文字数が少なすぎた。あと、もともとアンチ読書感想文なので、そうならないように書いてたんだけど、担当編集者に「面白いんだけどさ、話の枕はひとつでじゅうぶん」ってキッパリ言われたんでした。当時はインターネットもなかったしね。文字数は常にキビシく限られていたのです。ありがとうインターネット♡
ちなみに読書感想文は子供の頃から大嫌いで。先生ウケする文章を書こうと思えば書けるけどそれを書くのがシャクに障るから書きたくない。なので婆さんをうまいこと誘導して課題本を読ませて、彼女の感想を口述筆記したりしてました。それを先生に絶賛されたときの罪悪感たるや。そういや昔働いてたデザイン系の会社でも、いきなり総務のおじさんが「みんな本を読まなすぎるから、なにか読んで皆の前で一人ずつ毎週金曜日の昼休みに発表しなさい」とか言い出して、そのおじさんが読んでいる本というのはビジネス書とか自己啓発本なんだけど、まんまと社員の皆さんもその手の本を読んで発表してた時期がありました。まあ、目次を読み上げるって感じですわ。語るも苦痛、聞くも苦痛。わたしの番が来たとき、断固として拒否して見事その企画は終わりました。総務のおじさんとの関係も終わりました。あ!でもね!なんと!わたしがその会社を辞めた12年後に一緒にゴルフしたんですよ。元同僚に誘われて。元天敵と。それが、いろんな意味で面白かったのですよ。予想外に。
ゴルフの素晴らしいところってたくさんあるけど、一番の醍醐味は、だと思う。だってさ、元天敵同士のカタブツ総務ブチョーとくそ生意気な怒りん坊ヲンナが、12年ぶりに再会するなんて、よっぽどのことだよ。「佐藤さん(仮名)と飲み行くけど行く?」行かないね。行くわけがない。「佐藤さんとボーリング行くけど?」行ってらっしゃい。あのひと机の下にマイボール置いてたもん。自慢げな顔されたらやだもん。「おまえがゴルフ始めたって言ったら佐藤さんが一緒に行こうって言ってるんだけど」ふーむ、ちょっと好奇心。あのひとがどういうゴルフするのか。やっぱ枯れたゴルフなのかな、それとも案外ブンブン丸だったりして。で、行ってみたら、佐藤さん会うなり満面の笑みで小銭入れを皆に配った。
」って。
あ、オリンピックってラウンド中の遊びのひとつで、パターをワンパットで入れたら、遠い順から金・銀・銅・鉄って点数がもらえるやつです。もしグリーンの外からカップにぶち込んだらダイヤモンドがもらえます。まあ、数ある上級者向けの不公平なラウンド中の遊びのなかでは害のないほう。ちなみに一番フェアなのは、このラウンドをスコアいくつで回ってくるかを宣言しておくかな。実際のスコアとの差が負債になります。当然ピタリ賞のひとが全部かっさらうんだけど、ピタリ賞がいないときは、申告スコアに一番近いひとが勝者。言った数より多く叩いたときよりも少なかったときのほうが負債は多くなります。90って言って100だったらマイナス10点(1打1点)、逆に80だったらマイナス20点(1打2点)の計算。初級者でもそんなに怖くないでしょ。もし上級者に他の遊びを提案されたら即断って構いません。しつこかったらわたしに連絡ください。成敗します。
話を戻してオリンピック。それまでもオリンピックやったことあったけど、同伴者に小銭入れを渡されたのは初めてだった。というかあれが最初で最後。まずそこが面白かった。前の晩に小銭入れ4つから小銭を出して、それぞれちゃんと入ってるかどうかチェックして入れ直して、ニヤニヤしてる佐藤さんの顔を想像したら相当微笑ましかった。で、子供のようにキャッキャとプレーしてる感じも面白かった。昔はきっとお互い仏頂面しか見てなかったんだなー。同じ会社にいたとき、もし一緒にゴルフしてたら、天敵にはならなかったなーってつくづく思った。当時、飲んだりしたこともあるけど、もしそこで腹を割って話してたとしても仲良くはならなかったね。先入観バリバリだもん。だから、
そのヨロコビに比べたらスコアなんて些細なことですわ。もちろん逆のパターン、「こんなやつだったんだ」もあります。でもそしたらもう遊ばなきゃいいんです。早めにわかって時間の節約になっていいじゃん。ゴルフさまさま。気の合うゴルファーは必ず他に存在します。合わないゴルファーにしがみつく必要はどこにもありません。それが連れ合いだとしてもね。必ず他に見つかるから。大丈夫。