シブコの強さ「高いバウンスバック率」に隠された驚愕のデータ!

「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.16

2020/03/08 ゴルフサプリ編集部



昨年大ブレークした渋野日向子の代名詞にもなったのがボギーかそれより悪いスコアとなった直後のホールでバーディー(それよりいいスコアも含む)を奪うバウンスバックだ。バウンスバック率はぶっちぎりの1位。その内容を精査すると、驚愕のデータが隠れていた。

渋野の昨年のバウンスバック率は26.0684%。2位の永峰咲希が22.1014%だから大差をつけての1位である。それもそのはず、歴代でも3番目(データがある2003年以降)の好記録だったのだ。

渋野はパーセーブ率(パーかそれよりいいスコアを獲得する率)が部門13位と決して高くなかった。

同部門の1位から4位は申ジエ、イミニョン、鈴木愛、ペソンウ。これは賞金ランキング5位以内から渋野を除いた顔ぶれである。つまり、パーセーブ率の高さは賞金ランキングと比例する傾向があるというわけ。

パーセーブ率の低い渋野が最後まで賞金女王を争ったのは異例で、少々ボギーを叩いてもすぐに取り返せる類まれなる反発力があったからだ。その反発力はある条件に絞るとより高くなる。それは、ダブルボギー(それより悪いスコアも含む)直後にバウンスバックする確率である。