町島久晴がレクチャーする90を切るための賢いコースマネジメント・Vol.8
思考をちょっと変えればミスが減る!スコアもまとまる!
フェアウェイの途中から左右に折れ曲がったドッグレッグホール。ティーイングエリアに立ったときの視界から最短ルートで攻めたくなるが、安易な作戦は禁物。「ドッグレッグはゴルファーの知恵と技量が試される場面ですよ」と町島久晴プロ。ドッグレッグの賢い攻め方をレクチャーしてもらおう。
セカンド地点付近からまるで「犬の脚」のようにフェアウェイが折れ曲がったドッグレッグのホールはよく見ますよね。そんな場面で大叩きしてしまうことが多いという人はティショットを安易に打っていませんか?
たとえば390ヤードの左ドッグレッグのパー4ホール。フェアウェイの左サイドは崖まで、その先は林でグリーンの方向は見えません。なるべくグリーンの方向に打ったほうが第2打の距離が短くなるのは考えなくてもわかることです。
でも、そこからが問題なのです。左の崖をうまく越えられたら残りの距離が100ヤードを切るかもしれません。ところが崖を越えるにはドライバーのキャリーが最低でも230ヤードは必要。男子プロなら当然ショートカット狙いでしょう。一般のアマチュアはランを含めた距離なら230〜240ヤード飛ばせても、キャリーだけで230ヤード打てる人はそんなに多くはいません。
左方向に打ってキャリーが不足したら崖下に打ち込んでしまいますし、崖まで行かなかったとしても曲がり角のコーナー付近はバンカーや傾斜地などになっているケースが多く、第2打がトラブルショットになるのは目に見えています。
運良くフェアウェイ左サイドをキープできても、グリーンがとても狙いにくくなります。フェアウェイの3打目が打ちやすそうな場所へと運ぶしかないのです。
これは右ドッグレッグのホールも同様です。右サイドが林でしたらキャリーに加えて高さも出さないといけませんから、最短ルート狙いの危険性がかなり高くなります。
自分のドライバーの飛距離と技量を考えて成功率が7〜8割以上ならショートカット狙いがオススメです。「ちょっと自信がないな」と思った時点で最短ルートを諦めてターゲットを変えましょう。自分の実力や飛距離を過信しないことです。