「ボギーパットは入るけどパーパットが入らないのが悩み」→ボギーパットが入れられる自分を褒めよう!

スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.15

2023/09/25 ゴルフサプリ編集部



パットの出来で、その日のスコアが決まるといっても決して過言ではない。もちろん正確なストロークを実行することも大事だが、ライン読みを含めたマネジメントのコツや、ボギーパットを良しとする思考法なども90切りに欠かせない要素となるのだ。

グリーンの傾斜の読みってとても微妙で、プレーヤーによってラインが違って見えることがよくあります。プロキャディの立場上、選手とラインの相談をよくしますが、たまに意見が分かれます。選手が「フックラインに見える」と言っても、私がスライスラインに見えたら、「ゴメン、スライスにしか見えない」とはっきり伝えます。ラインで迷ったら真っすぐ打つのがいいという意見もありますし、プロの直感にまかせるケースもあります。

グリーンの傾斜の読み方の基本は、まず花道からグリーンに上がるときにグリーン全体の傾斜を確認して一番高い場所を見つけます。次にボールとカップの間の細かい傾斜を読みますが、周囲の景色に惑わされないように両目の上を両手で覆って景色を遮断するとか、ラインを真横から見てどちら側が高いかを見たりします。水が流れる方向に傾斜や芝目が向きやすいことも判断材料の一つです。

経験豊富なゴルファーならよくご存知かと思いますが、案外見落とされやすいのはカップの先の傾斜も見ておくことです。ほとんどのゴルファーはボールからカップの手前までのラインしか見ないでしょう。しかし、最後のひとコロがりでどう切れるかは、カップのすぐ先の傾斜に左右されやすいのです。ストレートラインに見えてもカップの先の傾斜の右側が少し高いなと思ったら、カップの手前でボールが左に切れやすい。そんなときはカップの右端を狙うという具合に対応するといいでしょう。

同伴プレーヤーのパットを見ておくことも大切です。この場所から打つと最後にどちら側に切れるのか。「今のは少し右に切れたね」「もうちょっと左側に打ち出すのがいいかな」。選手とそんな会話をしてラインの読みを微調整しています。