10年前のトップが、今では平均に! 女子ツアー激戦時代の要因は、パーオン率の急上昇にあり!

日・米ツアーの“最旬”プレーヤーは? 今月のポイントゲッターを探せ!

2020/05/26 ゴルフサプリ編集部



シーズン開幕が延期されている日本女子ツアーだが、最近は渋野日向子らの黄金世代だけでなく、今年がプロデビュー1年目となる安田祐香を中心としたミレニアム世代など、若い選手が女子ツアーのレベルを上げていると言われている。それはパーオン率にも顕著に現れていた。

わずか3年前までパーオン率が70%を超える選手は『アイアンの名手』と呼ばれていた。というのも2017年にパーオン率が70%を超えたのは13人、2016年は10人と、毎年10人くらいしかいなかったからだ。さらに時代をさかのぼると2010年は4人、2005年も4人と、その時代はパーオン率70%を超えることが高いハードルになっていたのだ。

それが2018年以降はパーオン率70%超えの選手が急増して18年は22人、19年になると30人が70%を越えていた。ちなみに昨年は上位30人の平均パーオン率が約72%だったが、それは2010年前後であればパーオン率がトップだった選手の記録。このパーオン率は平均スコアにつながるデータとも言われていて、パーオン率が高い選手は平均スコアでも上位にきている。つまり、全体のパーオン率が上がったということは、それだけツアー全体のレベルが上がっているとも言えるだろう。

大活躍を見せた黄金世代の渋野日向子、河本結、原英莉花、小祝さくらなどは全員パーオン率70%を越えていた。また黄金世代の一つ下にあたる稲見萌寧が記録した78%は歴代パーオン率でもダントツ1位の記録である。黄金世代を中心とした若い選手がツアーのレベルをあげていることは、このパーオン率から見ても明らかだろう。