町島久晴がレクチャーする90を切るための賢いコースマネジメント・Vol.14

思考をちょっと変えればミスが減る!スコアもまとまる!

2020/06/23 ゴルフサプリ編集部



アプローチがうまく打てたかどうかでスコアが大きく変わることは、経験上、よく知っているでしょう。でもピンの近くに寄せようと頑張りすぎてもあまり結果につながりませんよね。「寄せワンが取れたら最高ですが、3打で上がれたらOKと考えることが大事ですよ」と町島久晴プロは言う。

セカンドショットでグリーンに乗らなかったけれど、3打目のアプローチはボールのライが良好でピンまでは30ヤード。こんな場面ではピンの近くに寄せてワンパットのパーでホールアウトしたいところですよね。でも、結果を求めすぎると失敗しやすいのがゴルフの怖いところ。ピンの近くに止めようとして強く打ちすぎてピンを大きくオーバーしたり、距離をうまく合わせようとしてインパクトが緩んでザックリしたり…。そんな苦い経験が何度もあるでしょう。

好条件がそろっていれば、そこから2打でホールアウトしたいのがゴルファーの正直な心情です。でも「4」を打たないために「3打で上がろう」と最初から決めておくのがベストだと思います。ピンそばにつけようとして大ダフリでショートしたりシャンクしたりして無駄な1打を払うのとは気持ちの上で全然違います。

次のホールに向けてのモチベーションのことも考えないと、「オレは何をやってるんだ」と心が折れて、そこからプレーがガタガタと崩れてしまいやすいのです。その点、「3打でOK」と決めておけば肩ヒジ張らなくていいし、余裕を持って攻めていくことができます。

なるべくなら上りのパットを残すのが理想ですが、オーバーしてはダメとばかりに手前からいきすぎてショートしすぎるのもよくありません。どっちつかずの心理状態のままではトップもダフリも生じやすいのです。ピンまで20〜30ヤードくらいのアプローチであれば「ピンの周り3メートル圏内につけたらいいな」と思うのがいいでしょう。

ちなみにボールがグリーン手前の花道にあれば、ピッチングウェッジや9番アイアンを使って、できるだけ低くコロがすほうがピンに寄せやすいといえます。ラフの場合は低く転がすのは難しいですから、アプローチウェッジかサンドウェッジを選択し、ある程度の高さに上げるのがベターです。