町島久晴がレクチャーする90を切るための賢いコースマネジメント・Vol.18
思考をちょっと変えればミスが減る!スコアもまとまる!
パー3ホールはティショットがうまく打てたらパーが取れる確率が上がる。ショットをうまくつなげないとなかなかパーセーブできないパー5やパー4のホールよりもパーが取りやすいのだ。「コツはティショットで自分に期待をしすぎないことです」と町島久晴プロ。18ホール中の4つのパー3で上手にスコアをまとめよう。
ショットの精度が高いプロやシングルゴルファーたちはパー5でバーディを取るケースが多いのですが、ショットのミスが多いアマチュアゴルファーはパー5でスコアを崩してしまうパターンを多くみます。
その点、ティショットの出来がスコアに大きく影響しやすいパー3ホールの場合、プロやシングルゴルファーたちはパーをセーブできても、バーディ奪取は結構難しいのです。逆にいえば一般のアマチュアゴルファーにとってはワンチャンスでパーが取れますし、悪くてもボギーで上がれる公算が成り立ちます。
さてティショットをうまく打つためのポイントですが、まずティーイングエリアの横にあるヤード表示板を見て距離を確認しましょう。基本的にはグリーンの中央までの距離が表示されているコースが大半です。写真のようにグリーンの中央までが138ヤードでもピンの位置によっては実際の距離が変わってきます。
とはいえピンの位置がどこであってもグリーンの真ん中に打つのがベストであることは確かです。狙い通りにグリーンの真ん中付近に運べたら、ピンがどこに立っていようと2パット以内でホールアウトできる確率が高いからです。
もう一つは目標の設定です。グリーンの手前側や両サイドにバンカーや池がなければグリーンの真ん中狙いのままでOK。でもこのホールのようにグリーンのすぐ手前に大きな池があるときは状況が変わってきます。グリーンの中央まで届くクラブを持ち、ピンを真っすぐ狙って打った。当たりがよくてワンオンに成功。そんな具合にシナリオどおりにいけばいいのですが、当たりが薄くてちょっとショートしてしまうことが多いという人は、ピンを真っすぐ狙うのは危険です。
このシチュエーションでは手前にショートしても池につかまる心配がないエリアに目標を絞って打ちましょう。ピンの左側のエリアに打っておけば手前にショートしても次のアプローチが比較的易しく打てますし、グリーンの左サイドに外してしまった場合も同様です。
パー3ホールでうまくスコアをまとめる一番のコツは、ティショットで大きなミスをしないこと。100点満点のショットを打たなくてはパーが取れないわけではありません。「最高のショットを打とう」と考えると大きなプレッシャーを背負うことになり、スイングに悪影響を及ぼしてしまいがちです。60〜70点くらいの出来でもいいから、グリーンの近くに運んでおいて次のアプローチで寄せて1パットのパー、もしくは2パットのボギーで上がれる回数を増やしていきましょう。