【バックスイングをインサイドに引きすぎ】なゴルファーはスイング軌道を勘違いしている?!
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第62話
こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取 確(なとり・たしか)です。
練習場では良い球を打てるけど、本番だと思いっきりシャンク気味だったり、体がめちゃくちゃ開いてアウトから入ってしまったり…色んな悩みをお持ちの方から、スイング改善のご依頼を頂きます。今回は「インに引きすぎちゃってミスが多発するんだけど、どうしたらいい?」という悩みに回答しまーす!
写真/ゴルフサプリ編集部
「スイング軌道=ヘッドが動く軌道=楕円?」
そもそも、バックスイングをインサイドに引く人はスイング軌道を勘違いしています。これ、絶対です。スイング軌道=ヘッドが動く軌道。それを真上から見た時に、クラブの先っちょがどういう線を描くかを考えてみて欲しいんです。
スイングの軌道を頭の中でよ~く考えてもらうと良いのですが、中々コレをしないんです。インサイドに引いている人は、例えるならばスイングの軌道を「分度器」みたいにイメージしているんですよね。インパクトをスクエアに当てようと思ったら、ズレが許されるのは2度程度までです!分度器の角度でいったら、2度以内のズレってメチャクチャ小さいですよね。
ちょっと体が開いたら…ちょっと手が前に出たら…ちょっと立つ角度がズレたら…こりゃもう2度じゃ済まないですよ。あっという間に6、7、8度…。そこまで行ったらほぼOB!!ですからね。
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正しいスイング軌道のイメージは「エアーズロックの上の辺」かと(笑)わかりにくいですね。
とにかく、薄~い角度の円=楕円を描くんです。あ、もうちょっと角度付けるとしたら「横から見た時のアメフトのボール」でも良いかもしれない!結局、分度器スイングの人はスイングの円も小さいから、典型的な手打ちになっちゃうんです。エアーズロックの上をなぞるようなイメージでテークバックをしてもらえればクラブはそんなにインサイドに引けません。
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胸と腕がくっついている人は失格
まぁ、とにかく構えてテークバックをしてみましょう。そこで、下記をチェックをします。この3つに当てはまる人は、失格です!
● 胸と腕がくっついている
● トップの位置が肩より低い
● 前から見ると手元が体から出ている
よくある症状
(1)ゆっくり大事にテークバックを引く
右肘を引っ張って、手元が体の外に出てるパターンが多い。
(2)前傾が浅い
グリップをグーで握って、腕にも力が入って高く上げられない。
(3)後ろ体重になっている
背中が回ってないから、無理矢理手で引っ張ってテークバックしてる。
どれもすごくよく見ます。正直、1つ修正したから治るというものでもないので、丁寧に1つ1つ症状を取り除いていく必要があります。
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