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岩井明愛が「ポートランドクラシック」でLPGAツアー初優勝! 日本ツアーから参戦のルーキー は4人全員がV!!
岩井明愛がついにアメリアLPGAツアーで優勝。(写真は2025年ザ・スタンダード・ポートランドクラシック 撮影/Getty Images)
アメリカLPGAツアー「ザ・スタンダード・ポートランドクラシック」最終日(17日=日本時間18日)は2打差の首位でスタートした岩井明愛が6バーディ、ノーボギーの66で回り、2位に4打差をつけて同ツアー初優勝を挙げた。これで今シーズンは日本ツアーから主戦場を移した4人全員が勝利する快挙となった。
つけ入る隙を与えない、女王のゴルフ
最終日の岩井明愛は、まさに女王のゴルフでした。
ひとつ前の組で回るガーリーン・カウルが17番でバーディを奪って2打差に迫ると、明愛もこのホールはバーディで再び3打差に。
そして18番もバーディで締めて4打差のフィニッシュ。
初優勝とは思えない、圧倒的な強さを見せつけました。
史上初の双子V 姉妹Vも4例目で、他はレジェンドばかり!
5月の千怜に続く、双子による優勝はLPGAツアー史上初。
姉妹での優勝も4例目で、他はソレンスタム、ジュタヌガーン、コルダと、いずれもレジェンド級の実績を持つ選手ばかりで、まさに歴史に名前を刻む勝利となりました。
ルーキーがいずれも優勝
これで今シーズン、日本ツアーから主戦場をLPGAツアーに移した4人は全員が優勝するという快挙を達成しました。
日本勢ルーキーの優勝(氏名、最終日スタート時の順位、最終日スコア、2位との差、大会名)
竹田麗央 2打差首位 64 6打差【ブルーベイLPGA(3/6~9)】
岩井千怜 1打差2位 66 6打差【リビエラ・マヤ・オープン(5/22~25)】
山下美夢有 1打差首位 70 1打差【AIG全英女子オープン(7/31~8/3)】
岩井明愛 2打差首位 66 4打差【ポートランドクラシック(8/14~17)】
上記の一覧を見てわかるように、メジャーでの山下以外はいずれも最終日に大きくスコアを伸ばし、圧勝といえる差をつけています。
さらに竹田と明愛は最終日にボギーなし。山下と千怜もボギーはひとつだけ。この面々が最終日の優勝争いにいると崩れることは期待できない、との印象を他の選手に持たせることはそれだけで脅威になるといえるでしょう。
メジャー覇者に敬意をはらわれた明愛の優勝シーン
明愛は2位だった2月の「ホンダLPGA」最終日には、ツアー史上9位の最少スコアとなる61を叩きだした実績があります。
それだけに今回もすでに他の選手から敬意を払われる存在になっていると感じさせられるシーンがありました。
18番パー4は2打目を明愛が4メートルほど。同組のグレース・キムは7メートルほどに乗せていました。
先にバーディパットを打って外したキムは「お先に」で短いパーパットを入れてグリーン上、というよりこの日の試合でプレーを残しているのは明愛だけ、という状況を演出します。
これだけなら普通ですが、キムはこの後、キャディバッグにパターをしまうと、自ら抱え上げて場所を移動させたのです。
その理由は、バッグが横たわって置かれた場所が、すでにボトルの栓を開けてシャンパンシャワーの準備をしていた千怜と竹田が勝利の瞬間に明愛めがけて駆け寄る“通り道”になってしまっていたことにありました。
偶然とはいえ邪魔ですし、万が一つまずきでもしたら大事です。これに気がついたキムは重さが10数キロはあるバッグを自ら移動させたのです。
今年の「アムンディ・エビアン選手権」を制したメジャー覇者のこの気遣いのおかげで、明愛がバーディパットを決めると間髪入れずに千怜と竹田がシャンパンシャワーするという感動のシーンが実現しました。
「次はメジャーで勝ちたい」の現実味と、「次」へ与える影響は
明愛は「次はメジャーで勝ちたい」との意気込みを語りました。
その機会は来シーズン以降となりますが、山下はルーキーで達成しており、今年の「シェブロン選手権」で優勝した西郷真央は2年目だったので、十分に現実的な目標だといえるでしょう。
またルーキーで勝てるということが「次」へ好影響を与えるはずです。
今シーズンのルーキーには、日本ツアーを経ずに昨年は下部ツアーでプレー。他の日本勢と同様にQT(予選会)を経て参戦している馬場咲希がいます。トップ10が3回でポイントランキングも67位で、80位までのシード圏内。ここ4戦は予選落ちが続いていますが、残り試合で「自分も」というモチベーションになるでしょう。
またこの日は下部ツアーで原英莉花が初優勝を挙げました。
下部ツアーの年間ポイントランキング上位10位以内は、来シーズンの出場優先順位でQT組より上のカテゴリーに入ることができます。
残り4戦で原は3位。すでに昨シーズンの1位を上回るポイントを稼いでおり、“昇格”は確実。今年の竹田、山下や岩井姉妹より上の資格で参戦となれば、当然のように優勝することを目標に掲げることになるでしょう。
明愛の優勝は、日本ツアーから参戦したルーキーがひとり残らず勝ったという快挙を達成しただけにとどまらず、今後の選手たちにも大きな好影響を及ぼすエポックメーキング的なものになったといえます。
(文/森伊知郎)
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