フェースターンを抑えて方向性アップ!松山英樹のドライバースイングを写真で解説
飛距離なら肩と両腕が作る三角形、方向性なら重心高さを参考にしよう
アマチュアゴルファーにとってツアープロのスイングは、見ているだけでも勉強になること間違いなし。そこで、日本男子ツアーの実力者たちのドライバースイング写真を長岡良実プロによる細かな解説とともに、じっくりと堪能していただきたい。すべてを真似ることはできないとは思うが、参考にすべきポイントは多々ある。継続的に見返すことで、良いスイングイメージが頭に刷り込まれていくことは間違いない。
今回は日本ツアー通算8勝、PGAツアー通算6勝。そして、2021年4月に日本人初のマスターズ優勝を成し遂げた日本の宝、松山英樹のスイングを解説する。※スイングは2019年ダンロップフェニックス 時のもの。
スイング中の両腕の長さが変わらず、ボディターンで打っていくので基本的には方向性が非常にいいスイングということが言えます。そして、距離的にもタフなPGAツアーで戦うために、強靭で柔軟な身体を日々のトレーニングを通じて作り上げ、維持していることが窺えます。
飛距離が欲しいアマチュアの方は、スイング中の両腕の三角形を崩さず、クラブヘッドを放り投げるようにしっかりと腕を振る、この部分を参考にするといいでしょう。
また、方向性を安定させたいアマチュアの方は、松山選手のように極力フェースローテーションを抑え、スイング中に重心が浮かないで振るという部分を参考にしたいところです。
また、松山選手のアドレスは、非常にバランスがいいです。スタンス幅は、ドライバーの場合肩幅が両足の内側に入るくらい。
どっしりとした下半身にリラックスした上半身、アマチュアの方に参考にして欲しい部分は背骨が右側に6度ほどチルトして傾いている部分。インパクト時にビハインド・ザ・ボールになりやすい形です。
アマチュアの方に多く見られるのは、ボールを上から見てしまっているアドレスです。ボールを上から見ると、肩の入りが浅くなったり、軸がブレたり、パワーが溜めることがえきません。ドライバーの場合、6度~11度くらい右側に背骨をチルト(傾けて)して構えるといいです。