ドッグレッグホールは遠回りルートがベスト でも自分の飛距離を計算に入れて狙いどころを絞ってる?

スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.16

2023/09/26 ゴルフサプリ編集部



ゴルフコースはドッグレッグや打ち下ろしなど、ホールごとに状況がめまぐるしく変わるが、自分の距離に応じてターゲットを決めることが肝心。またショットのイメージづくりでは、自分をラクにさせることから考えよう。これがスコアをうまくまとめるコツだ。

フェアウェイの途中から左右に折れ曲がったドッグレッグホール。ここはゴルファーの技量と知恵が大きく試される場面だと思います。

トーナメントプロたちはよく木の上を狙って打ちますが、これはアマチュアの方々よりもキャリーがずっと出て、ショットの精度も高いから。ショートカット狙いの作戦が成功すれば残りの距離がずっと短くなり、チャンスが広がります。木の上のこの辺を通せたらフェアウェイのライの良好な場所に運べて、残りは何ヤードくらいと計算の上で打っていますし、成功の確率も8割以上と読んでいるのです。

あの高い木を越せるどうか打ってみないとわからないし、成功の確率はせいぜい2割程度かなと思ったら、曲がり角の反対側に打ちましょう。曲がり角のコーナー付近はバンカーや池、崖、OBなどのハザードが設けられていることが多く、イチかバチかの作戦が失敗に終わっては大叩きに一直線。仮にフェアウェイに運べても、次のショットでグリーンが狙いにくい。

スコアのロスを防ぐには「遠回りルート」の選択がベストです。コーナーと逆サイドに運んでおけば、次のショットの残りの距離が長くなってもグリーンの方向を狙いやすいのです。「林の上を越えなきゃ」というプレッシャーがなく、気持ちの上で安心感があるから、結構グッドショットが打てたりするもの。「だったら木越えを狙えば良かった」なんて言う人がいますが、それは違いますよ。

大事なのはコーナーと逆サイドの安全なポジションまでの距離がどのくらいかを把握しておくこと。飛びすぎて反対側の林に打ち込んでしまう心配があるなら、ユーティリティクラブなどでティショットを打ちましょう。同じ遠回りルートでも自分の飛距離を当てはめてフェアウェイのどこを狙うのがベストかをしっかり判断してくださいね。