アプローチ&バンカー絶対上達!! 「バウンス」を使いこなせ バウンスの役割と活かし方

向江寛尚の 「知っ得!! ウェッジ・バウンス学」 Vol.3

2020/08/19 ゴルフサプリ編集部



“読むと得する”ゴルフの知っ得ネタを向江寛尚プロが届けてくれる「知っ得!ウェッジバウンス学」シリーズ。第3回目は「バウンス」をうまく使ってバンカーショットに自信をつけるコツのお話。バンカーショットが苦手なゴルファーはぜひご参考に!

バンカーショットが大の苦手というゴルファーはとても多くて、「バンカー恐怖症」なんて言葉もあるほどです。通常のショットでは普通にスイングしていい球を打っている人でも、バンカーショットになるとまったく別人のようなスイングになってしまう人もよくいます。

1回で出せそうもないと不安感に襲われたり、どう打てばいいかわからず気持ちがソワソワしたりするのでしょうね。あなたがバンカーショットにまったく自信が持てないとしたら、バンカーショットを難しく考えていませんか? あるいはバンカーショットを特殊なショットと思い込んでいませんか? 私がいつも思うことですが、バンカーが苦手という人たちのアドレスやスイングを見ていると難しいことばかりをやろうとしています。
 
これはゴルフのレッスン書などを読んで覚えたことを、そのままやろうとするためでしょう。確かにバンカーの打ち方の基本としては、「サンドウェッジのフェースを開いて、オープンスタンスに構える」とか「アウトサイドインの軌道でボールの手前の砂をカットに打ち抜く」などと説明されていますが、実はこれ、バンカーショットの高等技術なのです。

バンカーのアゴが高くて、ピンが近いときはこうした難しいテクニックが要求されますが、バンカーのアゴが自分の肩や腰くらいの高さであれば、ボールをそれほど高く上げる必要はありません。

それにフェースを開いてオープンスタンスに構えるとバックスイングでクラブをインサイド方向に低く上げてしまいやすく、ボールを下からすくい上げるような動きになりやすい。結果的にインパクトで左半身が伸びて大ダフリになったり、フェースが開いてボールが右にプすっぽ抜けたりで、何回打ってもバンカーから出ないハメとなるのです。

バンカーからなかなか出ないと、力まかせに上から打ち込んでしまう人もいますが、これも逆効果。砂が多く取れてしまうだけでインパクトが詰まり、キャリーが十分に出ないからです。