ゴルファーのための風の読み方のコツ 風が強い時ほど、どのクラブでもフルショットは禁物です

スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.18

2023/10/10 ゴルフトゥデイ 編集部



「ゴルフは自然との闘い」とはよく言ったもので、風の強い日はスコアがまとまりにくい。
そんなときどんな作戦を立てればいいのか。
マネジメントもそうだが、メンタル面においても「失敗してもいいミス」を決めておく準備も大切な要素となることを知っておこう。

GOLF TODAY本誌 No.578 /114~115ページより

風が強い日はトーナメントプレーヤーたちにとってもゴルフがすごく難しくなります。風を読んだつもりでも、グリーンの周りが林や崖で囲まれていると風向きが逆のこともありますし、風がぶつかり合って舞っていることだってあります。風ってしっかり読もうとするほど頭が痛くなってしまうんですね。

プロキャディの仕事としては、試合の前日やスタート前にウェザー情報の無料アプリなどを活用して1時間おきの風向きとか風の強さを必ずチェックします。要は準備が大事なわけです。

皆さんに風についてのとっておきのアドバイスを送るとしたら、迷ったら「基本の風向き」を信じるのが一番間違いは少ないということでしょうね。基本の風とはコースの上空を吹き抜ける風向きです。同じホールでもロケーション次第でティーイングエリアとセカンド地点で風向きが変わることがよくあるけれど、その場その場で高い木の枝がどう揺れているか、雲がどの方向に流れているかなどを見て判断するのがベストだと思います。

あとは風を敵に回さないようなプレーを心掛けることです。風とケンカしないで、うまく利用するのです。強いアゲンストの風が吹くときは風に負けないと強く叩きがちですが、そうするとスピン量が多くなって風に流されやすい。アイアンなら一番手大きいクラブを持って、ポーンと軽めに打ちましょう。風が強いほどどのクラブでもフルショットしない。実はこれ、風対策の肝なんです。

フォローの風ならキャリーが伸びることがよくあるので、グリーンオーバーしないように一番手下げるとか、横風でしたら目標設定を変えて風に乗せてあげるイメージで打つなど上手く対策を練ってくださいね。