トップみたいな低い球ばかり出るのは頭が大きくズレるから! スイング軸をキープすることをちょっと意識してみて
オジサンだって、まだまだ飛ばせる! 【人気コーチ・大西翔太のカラダにやさしいドライバーレッスン!】

カラダが硬くなった。体力が低下した。だけどゴルフができるうちは、やっぱり飛ばしを追求したい! そんなシニア世代のゴルファーたちに大西翔太コーチがドライバーの飛ばしをレッスンするシリーズ。第4 回のテーマはトップみたいな低い球が出て飛距離が出ないという症例の解決策。
構成/三代 崇 写真/小林 司 協力/千葉カントリークラブ梅郷コース
アドレス時のカラダの中心軸をインパクトまでキープすれば打ち出し角が高くなる!
ボールが上がらなくて飛ばない。あなたのスイング、突っ込み打ちになっていない?
とにかくトップのような当たりばかりでキャリー不足。昔から球の高さが出ないほうだけれど、年齢とともに高さが出なくなってきた。もっと打ち出し角を高くしてキャリーが伸びる球が打ちたいけど、どうすればいい? そんな悩みを持つシニアゴルファーも多くいますが、一番の原因は突っ込み打ちです。
トップみたいな低い角度で飛び出してしまう当たりがよく出る人は、大抵はダウンスイングでカラダの中心軸が目標側にズレています。
写真ではわかりやすいように極端な動きで説明していますが、アドレス時のカラダの中心軸が左足のほうにズレるとクラブのロフトが立って当たるために必然的に打ち出し角が低くなってしまいます。

あなたのドライバーのロフト角が13度とすれば、ダウンスイングでカラダの中心軸が左側にズレるとクラブが鋭角に下りてロフト角が0度近くになるのです。これではボールが上がらないのも当然です。
ドライバーはティアップしたボールを打つのですから、アッパーブローにとらえることがキャリーを出しやすくするポイントです。適正の打ち出し角で飛ばすためにもクラブの入射角を修正しましょう。


左手で左頬を押さえて素振りする練習でヘッド・ビハインド・ボールを徹底させよう
自分は突っ込み打ちなんてしていない。そう思い込んでいる人でも気づかないうちにカラダの中心軸が左側にズレているケースがよくあります。とくに飛ばしたい気持ちが働くと、ダウンスイングでカラダがボールのほうに向かいやすいのです。スイングを動画で撮影してもらって確認することも大事です。
中にはボールを上げようとしてダウンスイングでカラダの中心軸が右足側にズレてすくい打ちになる人もいますが、この場合は極端なアッパー軌道となるためトップよりもチョロやダフリが出やすくなります。
ともかくアドレス時のカラダの中心軸をいかにインパクトまでキープするかが重要で、頭がコブシ2個ぶんズレてしまうのはNGです。頭の位置が変わらなければスイングの円軌道が安定し、ドライバーのロフト角どおりにボールヒットできて高さを出しやすくなって飛距離がアップするはずです。


カラダの中心軸が左側にズレやすい人は頭を壁や柱などにつけて素振りするとか、左手で左頬を押さえて素振りする練習などで頭の位置を固定してスイングする感覚を徹底マスターしましょう。
インパクトで頭がボールよりも先に出ないようにする「ヘッド・ビハインド・ボール」を徹底させることで突っ込み打ちを解消してください。


大西翔太
おにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方で青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。

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