「ティショットでは距離を出すことだけ考えている」「前半がいいと後半が悪い」そんな心当たりある人必見

スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.17

2023/10/02 ゴルフサプリ編集部



多くのゴルファーは飛ばすことを優位に考えがち。ところがプロたちはどのショットも「縦の距離感」を大事にしているという。遠くに飛ばすよりも、ターゲットに運ぶことがショットの目的だからだ。そのツボを押さえればパー5ホールでの大叩きもなくなる。

皆さんはティショットを打つとき、距離を出すことばかり考えませんか? フルショットしようとそればかりに気がいっていませんか?

でもプロたちはフルショットはそんなにしません。思い切り振れば300ヤード近く飛ばせますが、方向がブレやすいですから、大抵は「270ヤードくらい飛べばいい」と考えてスイングしています。アイアンやアプローチは縦の距離感が大事といいますよね。それはドライバーも一緒で、プロたちは狙ったターゲットへ正確に運ぶために方向性だけでなく、縦の距離感も大事にしているのです。

フェアウェイ上に直径30ヤードくらいのグリーンがあるものと考えて、距離の長いパー3ホールのイメージで打つ。こうしたマネジメントの考え方はパー4やパー5ホールの上手な攻略法にもつながります。380ヤードのパー4ホールならティショットは220ヤードのパー3、そして2打目は160ヤードのパー3と考えるのです。

パー5ホールは距離が長いですからロングショットを2回成功させないとパーオンできないと自分でプレッシャーを背負ってティショットを力んでミスしてしまいがち。そこで発想を転換しましょう。480ヤードのパー5ホールであればティショットは220ヤードのパー3、フェアウェイからの2打目は190ヤードのパー3、3打目は70ヤードのパー3ホールと考えてみてください。そうすれば3打目はもちろん、1〜2打目もターゲットに運ぶ意識が高まり、ドライバーを持ったときもそれほど振り回さなくなるはずです。

つねにパー3ホールを想定し、縦の距離を考えたショットをつないでいけばスコアが自然とまとまってきます。フェアウェイ上のボールを見て、「220ヤードしか飛ばなかった」なんて愚痴をこぼす人がいますが、ターゲットへと運べたのですから、悲観的にならないで自分を褒めてあげるべきだと思いますよ。