1. TOP メニュー
  2. スコアに効く
  3. コースマネージメント
  4. スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.17

スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.17

2020/08/11 ゴルフサプリ 編集部

多くのゴルファーは飛ばすことを優位に考えがち。ところがプロたちはどのショットも「縦の距離感」を大事にしているという。遠くに飛ばすよりも、ターゲットに運ぶことがショットの目的だからだ。そのツボを押さえればパー5ホールでの大叩きもなくなる。

【マネジメント編】パー4もパー5もパー3の延長と考えましょう

ティショットはドライバーで打つパー3ホールと想定

皆さんはティショットを打つとき、距離を出すことばかり考えませんか? フルショットしようとそればかりに気がいっていませんか?

でもプロたちはフルショットはそんなにしません。思い切り振れば300ヤード近く飛ばせますが、方向がブレやすいですから、大抵は「270ヤードくらい飛べばいい」と考えてスイングしています。アイアンやアプローチは縦の距離感が大事といいますよね。それはドライバーも一緒で、プロたちは狙ったターゲットへ正確に運ぶために方向性だけでなく、縦の距離感も大事にしているのです。

フェアウェイ上に直径30ヤードくらいのグリーンがあるものと考えて、距離の長いパー3ホールのイメージで打つ。こうしたマネジメントの考え方はパー4やパー5ホールの上手な攻略法にもつながります。380ヤードのパー4ホールならティショットは220ヤードのパー3、そして2打目は160ヤードのパー3と考えるのです。

パー5ホールは距離が長いですからロングショットを2回成功させないとパーオンできないと自分でプレッシャーを背負ってティショットを力んでミスしてしまいがち。そこで発想を転換しましょう。480ヤードのパー5ホールであればティショットは220ヤードのパー3、フェアウェイからの2打目は190ヤードのパー3、3打目は70ヤードのパー3ホールと考えてみてください。そうすれば3打目はもちろん、1〜2打目もターゲットに運ぶ意識が高まり、ドライバーを持ったときもそれほど振り回さなくなるはずです。

つねにパー3ホールを想定し、縦の距離を考えたショットをつないでいけばスコアが自然とまとまってきます。フェアウェイ上のボールを見て、「220ヤードしか飛ばなかった」なんて愚痴をこぼす人がいますが、ターゲットへと運べたのですから、悲観的にならないで自分を褒めてあげるべきだと思いますよ。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛中の巻。「ケーキ製作中にお酒を飲みすぎて……こんなことに(笑)」

伊能恵子
(いのう・けいこ)

千葉県出身。男女ツアープロをサポートするプロキャディの第一人者。現在は主に片岡大育のキャディをつとめる一方、リンパセラピストとしても活躍中。

【メンタル編】Q.「片方のハーフのスコアがいいと片方が悪くなります」

負の洗脳はやめて自分を育てる感覚を大事にしよう

前半がいいと後半が悪いなら、「前半が悪くて後半がいい」と真逆のことを公言してみよう。言い続けることで後半のスコアもよくなり、前半のスコアも案外まとまってくるものだ。

片方のハーフのスコアがいいと、もう片方のハーフではスコアが悪くなるというご質問ですが、おそらく前半のスコアがいいと後半で崩れてしまうということでしょう。でもよく考えてみればこれは「パーパットは入らないけれど、ボギーパットは入る」と嘆いているゴルファーと一緒で、自分で設定をつくってしまっているのです。

前半がよくて後半が悪い人は、それをいつも公言しているもの。それでしたらウソでもいいから、「以前は前半よくて後半ダメだったけど、最近は前半がダメで後半がいいんです」という具合に口に出してみてはどうでしょうか。まずはいつもと逆のことを公言する。「ボギーパットはうまいけれど、パーパットだって上手いんです」と言ってのけるくらいでもいい。言ったとおりにならなくても言い続けましょう。そのうち本当にそれが実現してきますから。

多くのゴルファーは自分のパターンを洗脳してしまっています。自分に有利となる洗脳を自分にかけることが大切です。自分の脳を上手にだますこともメンタルコントロールの一つなのです。そういう作業をしていかない限りなかなか進歩しません。「練習場ではできるけれど、コースではできない」というお悩みも同様です。「最初はできるけれど、だんだんできなくなる」といったことを自分に洗脳してしまっていることに気づかないままでいるから、スコアも伸びないのです。

進歩には時間を必要としますが、「自分を育てる」という意識とか感覚を持ちましょう。最初はできなくてもいいから、「できる」と自己暗示をかけてみる。自分を過大評価しすぎるのもダメですが、自分をいい方向に洗脳してみてください。

実際ゴルフの上手い人たちは「1回できたんだから10回できるでしょ」などと、自分でうまく洗脳しています。上手い自分を脳の中で構築しているのです。

A. 「自分の脳を上手にだますのもメンタルコントロールです」

北野正之
(きたの・まさゆき)

1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。
松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。

イラスト/庄司 猛 北村公司

GOLF TODAY本誌 No.577 114~115ページより


スコア80台でラウンドするためのゴルフ学

 VOL.16(前回)へ VOL.18(次回)へ

シリーズ一覧へ

関連記事