アイアンショット絶対上達!! 4ステップドリルでアイアンスキルを劇的に進化

向江寛尚の 「知っ得!! アイアン・スキルアップ学」 Vol.5

2020/09/16 ゴルフサプリ編集部



“読むと得する”ゴルフの知っ得ネタを向江寛尚プロが届けてくれるシリーズ。今回は向江プロが多くのアマチュアゴルファーに教えているアイアンの上達練習法を紹介する。4つのドリルを段階的に行うことで効果がぐっと高まるという。

アイアンのダウンブロースイングをマスターする練習法はいくつかありますが、私のこれまでの経験を通じて多くのアマチュアゴルファーに特に効果が高かったドリルは次の4つです。

1.左足前出し打ちドリル
2.右足前出し打ちドリル
3.左手一本打ちドリル
4.右手一本打ちドリル

最初に左足前出し打ちドリルに取り組んでください。これは両足をそろえてボールを体の中心線上にセットした体勢から、右足を後ろに引いて構えます。後ろに引いた右足はツマ先を開き、体重のほとんどを左足に乗せましょう。

アイアンショットではクラブにきれいな円運動をさせて、スイング軌道の最下点の少し手前でボールをとらえるのが理想です。ところがダウンスイングで体が早く開いたり、ボールを上げようとしてダウンスイングで右肩が下がってリリースが早くほどけたりすると、ボールを下から拾い上げるようなスイングになってしまいます。つまり、すくい打ちです。

こうなるとアドレスしたときのクラブのロフト角よりも、インパクト時のロフト角が増えてしまいますし、フェースが開いて当たりやすいのです。結果として大きい番手のクラブになるほど、距離がほとんど変わらなくなります。昔からよくいわれるように、「5番アイアンで打っても7番アイアンで打っても距離がほぼ一緒」という現象が起こるのです。

その点、左足前出し打ちドリルのようにクローズスタンスに構えることで、ダウンスイングで体が開きにくくなり、左足体重のままでボールを上から正確にヒットしやすくなります。すくい打ちの悪癖を徹底解消したいゴルファーに抜群の効果を発揮してくれるドリルです。