左足上がりのラフからはヘッドを“球の手前から”滑らせて入れる

脇元華|寄せワンの“落としどころ”|第2回《状況2》左足上がりの傾斜から寄せる

2020/10/03 ゴルフトゥデイ 編集部



「どんな球で、どう寄せていくか」寄せワンを成功させる重要なポイントは、打つ前のプラン設計にあると脇元華はいう。
短期集中連載、2回目はピンまで10ヤード、左足上がりのラフからの寄せを解説してもらう。

GOLF TODAY本誌 No.580/134〜137

前回、寄せワンの秘訣はアドレス前のプラン作りにあるとお話ししました。

そのことを踏まえて、今回のよくある状況はピンまで10ヤード、ライは左足上がりのラフからの寄せワン・アプローチです。ここで見落としがちなのが、高低差です。今回の場合は、2ヤードくらいの高低差があります。それに、手前からピン方向に傾斜が下っているので、低い球で転がすという選択肢は消えますよね。

しかも、エッジからは池方向に下っていますから、カラーで止めてワンクッションさせて寄せるというプランもリスキーすぎます。

私だったら、高さを出せるロフト角が大きめの58度のウェッジでカップ手前、最低でもグリーンに乗せることを目標にして高さで止めようと考えます。落とし所が下り傾斜なので、スピンもかかりにくくなりますからね。

この状況で大切なのは、グリーンにしっかり乗せること。普段から10、15、20ヤードといった距離ごとにキャリーさせる練習をしておくと、こうしたときに自信を持って打てるようになりますよ。