「縦の距離感」をそろえれば、パーオンの回数がぐっと増える
向江寛尚の 「知っ得!! アイアン・スキルアップ学」 Vol.7
“読むと得する”ゴルフの知っ得ネタを向江寛尚プロが届けてくれるシリーズ。今回は正確なアイアンショットに欠かせない「距離感の安定」のお話。方向の横ブレを減らすのも大切だが、実は距離の縦ブレを減らすことがもっと大事だという。
アイアンは狙ったターゲットにボールを正確に運ぶことを目的としたクラブです。150ヤード先に直径30ヤードくらいのグリーンがあるとすれば、30ヤードの円の中にボールが止まってくれれば最高です。ということは「方向の横ブレ」を減らすのも、「距離の縦ブレ」を抑えるのも大事です。
ところで方向のブレと距離のブレのどっちがスコアのロスにつながりやすいと思いますか?
正解は距離のブレです。アイアンショットはグリーンの左右に外してしまうよりは、グリーンの前後に外してしまうほうがリスクは大きいのです。ボールが飛びすぎてグリーンオーバーしてしまうと次のアプローチが難しいですし、キャリーが不足してグリーン手前に大ショートしても困りものです。
左右に20〜30ヤード外れても、トップして20〜30ヤードもオーバーしたり、手前をダフって20〜30ヤードもショートしたりするよりはよっぽど安全です。その点、距離の縦ブレが少なくなれば方向の横ブレが少なくなり、スコアがまとまりやすいのです。