2020マスターズ「残り230ヤードから刻んだ」 ダスティン・ジョンソンの新戦術

2020/12/27 ゴルフサプリ編集部



世界の杉ちゃんが診る今月の一打

プロキャディー・ゴルフ解説者の“世界の杉ちゃん”こと、杉澤伸章氏が初のマスターズ優勝を果たしたダスティン・ジョンソンのレポートをお送りします。

GOLF TODAY本誌 No.583/79ページより

ダスティン・ジョンソンのプレースタイルが変わったと確信したのは最終日の13番でした。これまでは、メジャーあ最終日に自滅することが多く、あと一歩で勝ちきれない選手でした。PGAツアーで23勝しながらメジャーでは1勝のみ。過去に4度もメジャーで最終日をトップで迎えながら、その4試合はすべて優勝を逃しました。記憶に新しいところでは今年の「全米プロ」でもトップで最終日を迎えながら、コリン・モリカワに逆転されています。

実は今年の「マスターズ」も最終日を4打差トップで迎えながら、4番と5番の連続ボギーで1打差まで縮められてしまいます。しかし、その後は堂々とした勝者のゴルフでした。

象徴的だったのが13番パー5です。ここは、パワーヒッターであればツーオンを狙えるホール。しかし、最終日のダスティンは1打目を3Wで263ヤードに置くと、残り229ヤードの状況からグリーンを狙わずにPWで134ヤードを打って小川の手前に刻みました。そこから3打目の残り98ヤードをピンまで4メートルにつけてバーディを奪います。ここでダスティンは小さくガッツポーズをします。このバーディが安心感と余裕を与えることになり、続く14番、15番でも連続バーディ。最後はマスターズ新記録となる20アンダーで優勝することになりました。