3年間、優勝もプレーオフもないのは松山だけ! 未勝利でも世界ランク19位は、隠れた偉業!

日・米ツアーの“最旬”プレーヤーは? 今月のポイントゲッターを探せ!

2020/11/03 ゴルフサプリ編集部



全米オープン最終日を4位タイで迎えながら、またメジャー優勝に届かなかった松山英樹。PGAツアーでも3シーズン以上優勝から遠ざかっているだけに、日本のファンは残念がっているだろう。しかし、逆に考えると3年以上優勝していない選手で世界ランク19位にいるのは偉業とも言えるのだ。

世界ランキング20位圏内の移り変わりは早くて、厳しい。昨年11月の「ZOZOチャンピオンシップ」で優勝したタイガー・ウッズは22位に落ち、昨年の「全米オープン」を制したウッドランドも27位、「全英オープン」に勝ったシェーン・ローリーも30位に落ちている。

その中で、なぜ3シーズンも優勝していない松山英樹が19位にいるのか、実際にトップ20選手を調べると、ほとんどの選手が3年間にPGAツアーもしくは欧州ツアーで優勝している。トップ20位に入っている選手で3年間に一度も優勝していないのは松山英樹とトニー・フィナウだけだが、フィナウはプレーオフで敗れた2位が2年連続であって、そのポイントが大きかった。

松山英樹が世界ランキングで上位にいるのはPGAツアーでもトップクラスの安定感があるからだ。優勝していない3シーズンを見ても、予選落ちしたのは65試合中7試合だけ。2018年から2019年にかけては約1年間予選落ちゼロを続けていた。ちなみに全米オープン(21年)を制した世界ランク5位のデシャンボーは3年間に5勝しているが、64試合中9試合で予選落ちしている。

その安定感があるからこそ優勝していなくても、約30人しか出られない最終戦に7年連続で出場できているのだ。