30ヤード以内のアプローチは、カラダよりもクラブを使えば効率がいい|目澤秀憲のゴルフ再構築レッスンVol.5
脱!万年アベレージゴルファー「ゴルフ リビルド レッスン」
どのショットも、インパクトゾーンのクラブの動きをイメージすることは、とても大切だという目澤秀憲コーチ。「ドライバー」「アイアン」に続き、短い距離の「アプローチ」のインパクトイメージを教わった。
GOLF TODAY本誌 No.582 178〜181ページより
坪井 前号で「少しダウンブローに打つことで、インパクトでは自然にハンドファーストになることが、アイアンの理想のインパクトイメージ」ということを教えていただきましたが、アプローチも同じイメージでいいのでしょうか?
目澤 アプローチは、ドライバーやアイアンのように“打つ”のではなく“ボールを目標に止める”ことが最大の目的ですから、当然違ってきます。
坪井 距離で言うと、どのくらいからイメージを変えるべきなのでしょうか?
目澤 40、50ヤードまではアイアン寄りのイメージがベースになるので、30ヤード以内というところでしょうか。
坪井 具体的に、どんなイメージになるのですか?
目澤 30ヤード以内では、ある程度エネルギーを抑えたいのでハンドファーストのイメージをもつとヘッドが地面に刺さったり、飛びすぎる危険があります。イメージは「シャフト一本程度のわずかな傾き」だけ。ポイントは、それを再現しやすいアドレスを作って、手元の位置をなるべく変えずに、クラブをゆるやかに動かすこと。
坪井 下半身で運ぶイメージではないんですね。
目澤 間違いではないですが、骨盤を回したり腰を切ったりする動きは、エネルギーにつながってしまいます。目的は、あくまでも止めること。少しオープンに構えると、下半身だけでなくムダな動きを抑えられるので、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。