バンカーショットはフェースで打たずに、バウンスで打つ!

吉本舞の“ゴルフ上達の近道”を教えちゃいます! 第16回

2021/02/13 ゴルフサプリ編集部



ゴルフがあっという間にうまくなれるコツを、吉本舞がわかりやすくレッスンするシリーズ。今回はバンカーショットが上達するコツをレクチャーする。「ボールをどう打つかよりも、サンドウェッジの機能をどう活用するかを考えることが大事です」と吉本。道具の正しい使い方を先に覚えれば、バンカーショットがどんどんうまくなるという。

多くのアマチュアゴルファーが苦手とするバンカーショット。バンカーから1回で出せずに、そこで大叩き。ホームランしてボールはグリーン奥のOBへ。こんなミスを繰り返していては、自信喪失に陥ってしまいますよね。バンカーが苦手な人たちは、「とにかくバンカーから出さなくちゃ!」と慌てたり、頭がパニックになったりしがちですが、打つ前に深呼吸するなどして一度気持ちを落ち着かせましょう。

バンカーから出すだけなら難しいテクニックは何もいりません。カラダをどう動かして、クラブをどう振ろうかということよりも、クラブの機能をうまく活用することを先に考えましょう。皆さん、バンカーショットでは当たり前のようにサンドウェッジを持ちますが、サンドウェッジの機能を理解できていないようですので、そこから説明します。

まずソールを見てください。ソールに厚みがあって、ちょっと出っ張った部分がありますよね。この出っ張りを「バウンス」といって、バウンスを使って打つのがバンカーショットの一番のポイントなんです。

バウンスを使えるようにするには、まずフェースを開くこと。フェースを開けば、リーディングエッジと呼ばれるフェースの刃の部分が少し浮いてきます。インパクトでフェースの刃よりもバウンスが先に接地し、クラブヘッドがボールの下の砂の中に潜っていきます。ソールを滑らせる感じでクラブがスムーズに振り抜けて、ボールが周りの砂ごと飛んでいってくれるんです。バンカーのアゴがよほど高くない限り、フェースを大きく開く必要はありませんが、フェースを軽く開いて構えることでバウンスが使いやすくなり、脱出成功率がアップすることを頭に入れておきましょう。

アドレスでもう一つ注意したいのは、ハンドファーストに構えないこと。ドライバーやアイアンなどのショットでは軽くハンドファーストに構えて、ハンドファーストにボールをとらえるのが大原則ですが、バンカーショットにはそれが当てはまりません。

ハンドファーストに構えて打つと、インパクトでフェースの刃から砂に深く潜ってしまい、クラブが振り抜けなくなります。両手をカラダの中心線の前か、やや右モモ寄りにセットして、ハンドレート気味に構えましょう。フェースで打たないで、バウンスで打つイメージ。これが大事です。ボールの位置はスタンスの中央よりも1個分左くらい、スタンスは軽いオープンでもスクエアでもOKです。